F1テスト、全チーム100周超えで見えたもの
バルセロナF1合同テストは、8日間のスケジュールのうち7日目を終了した。
タイムの行方も気になったが、全体として耐久信頼性が向上した傾向が見え、7日めの8日は、参加全チームが100周以上を走る安定した走行を見られたことも特筆に値する現象だった。
今シーズンは、年間21戦で使えるパワーユニットが、昨年の20戦/4基から21戦/3基に制限された。パワーユニットの耐久性向上が各サプライヤーに求められ、そこが開発テーマの中心でなったことの現れかもしれない。
それでもタイムは昨年同じコースで行われたスペインGPを大きく上回っている。これは、カタルニア・サーキットが一部コース路面の舗装を新装したからという理由だけでなく、マシンの進化の現れでもあり、今シーズンの戦いがさらに高度に進むことを予測させている。
STINGER 山口正己
photo by HONDA