ブルデー、漁夫の利–2018インディカー・シリーズ開幕戦
新たなシャシーが導入された2018インディカー・シリーズが、フロリダのセントピーターズバーク市街地コースで行われ、接触やスピンでフルコースコーションが繰り返される大荒れの展開の中で、セバスチャン・ブルデーが勝ちを拾った。
ポールポジションからスタートしたルーキーのロバート・ウィッケンズがトップで迎えた残り10周。度重なるフルコースコーションのペースカー導入の最後になるはずのその場面までトップにいたウィッケンズ。そのインサイドを、ピッタリとマークしていたアレクサンダー・ロッシが強襲、しかし、やりすぎてウィッケンズに当たってウィッケンズはたまらずスピンしてクラッシュ。ロッシも遅れ、その隙を突いたブルデーに勝利が転がり込む展開だった。レースは、もう一度出動したペースカーの後ろでチェッカードフッグとなった。
ブルデーは、昨年、佐藤琢磨が優勝したインディ500の予選で激しいクラッシュで負傷したが、見事に復活しての勝利。2位は、佐藤琢磨のチームメイトのグレアム・レイホール。
琢磨は、レイホール・ラニガン・レターマン・レーシングに舞い戻ったこの緒戦で予選で5位、期待のポジションを得て順当にレースをスタートしたが、序盤にスコット・ディクソンに追突される不運。傷めたマシンに苦しめられ、11番手でゴールした。
次のレースは、琢磨がテストで絶好調だったフェニックスのショートオーバル。4月4日に決勝が行われる予定。
【STINGER】
photo by HONDA / INDYCAR/Chris Jones