速いだけではない—-カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと8日
新シーズンに向けて秒読みが始まった!!
(9日からつづく)
2004年から、DHLがF1の”運搬”に協力しているのはご存じの通りだ。レース終了後に、次のグランリ会場に運ぶチーム関連の重量は、10チームで2000トン。ここには、マシンやパーツの他に、マーケティングとゲストのホスピタリティのための食器や、調理器具、そして、セーフティ・カーやドクター・カーも含まれる。
ちなみに、DHLは最も環境にやさしい、マルチモード輸送機関ソリューションでこの運搬を行っているが、そのDHLが、『DHL Fastest Lap賞を2007年から授与している。シーズン中の最多ファーステスト・ラップを記録したドライバーに与えられるのだが、まぁ、当然のごとく、2017年は、ルイス・ハミルトンがアワードを獲得した。
ところで、もうひとつ、最速のピットストップに、『DHL Fastest Pit Stop Award』が贈られるが、2017年にこれを贈られたのは、MERCEDES-AMG Petronas F1 Teamだった。
要するに、メルセデスは、潤沢な資金とノウハウでテクノロジーで速いマシンを作り、ルイス・ハミルトンという逸材を擁しているだけでなく、メカニックの優秀性も持ち合わせていたということだ。
F1グランプリで勝つ、ということは、全方位にポテンシャルが求められる、ということだが、今年は、この勢力図が少しだけ変化しそうな機運を感じさせ、だから開幕戦が待ち遠しい。
STINGER 山口正己
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