3月17日の六本木でわかったこと-1 トロロッソのトスト代表が信頼できる人物であること
F1に君臨するボスたちは、”あるジャンル”の住人であることを感じさせる。いや、パワーゲームの中で、ある種”悪”をイメージさせ、そう感じさせるポテンシャルを持っていることは重要なことだ。そんな中で、トロロッソのフランツ・トストには、日本的な”正当”な、でも確たる信念をもったイメージを改めて感じた。
なにせ、ホンダとのジョイントが決まったときに、チームメンバーを集めて、”日本文化セミナー”をやったという。
「メールで、可能性を訪ねられたとき、はっきり”ノー”と言ってはいけない」、「日本からの返信が、”難しい”といってきたら、それはほぼ”NO”であることを理解すべし」などなど。
思い起こせば、ホンダが最初に世界に打って出た1959年マン島チャレンジを前に、その後二代目社長になる河島喜好監督は、マン島に参加するメンバーに、ナイフとフォークの使い方をレクチャーした。まったく同じマインドをトスト代表が持っていたのだ!!
以心伝心、気は心。日本の文化を理解して戦いに臨もうととしているフランツ・トスト代表に、ますます期待が高くなった。
STINGER 山口正己
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