トロロッソ・ホンダの躍進?!
バーレーンGPの予選で、ピエール・ガスリーがQ3に進出、6位のタイムを記録した。ハミルトン+メルセデスがギヤボックス交換でグリッドするので、スタートポジションは5番グリッド。大金星だ。
一方のブレンダン・ハートレーはQ2落ちを喫したが、ギリギリの11番手。ハートレーは、「最終コーナーでミスした」と残念がったが、それで11番手。要するにトロロッソ・ホンダは、Q3進出のポテンシャルがあることを証明した。少なくとも、ザヒール・サーキットにどんぴしゃりだったということだ。
逆に、開幕戦のアルバートパークは、特設コースの上に、二人のドライバーはまったく走ったことがないコースであり、さらに不自然なうねりがあったり、コーナリング中にブレーキングが強いられたり、経験がものをいうコースだった。そこに持ってきてMGU-Hのトラブル。最悪のパターンだったが、バーレーンではまったく逆の力がトロロッソ・ホンダに働いた。
この結果を、田辺豊治テクニカルディレクターは、「上手くまとめてくれました」と、ドライバーを立てるコメント。モーターレースを理解していることを思わせる一言は頼もしい限りだ。
さらに、「プレッシャーは高まります」とも。しかし、まさしくプレッシャーが高まるポジションにいることがホンダが求められた場所。今後の活躍が期待されるところだ。
とはいえ、予選は予選。決勝レースではまた別の試練が待っている。ではあっても、開幕戦の惨敗から一歩立ち直ったホンダに期待したくなったのも事実。夕刻のスタートで「熱の問題は楽になった」と田辺TDは言っているが、その見立てが正しいかどうかも楽しみにしつつ、57周を観察したい。
[STINGER]山口正己
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