波瀾の延期レースにニューガーデン勝利!!–2018インディカーシリーズ第4戦
ひどい雨のためクラッシュが続出し、中断の後に翌日に延期された2018インディカーシリーズ第4戦アラバマGPは、ポールポジションからスタートしたジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー・レーシング)辛くも逃げ切って、シリーズ9勝目を飾った。
日曜日の中断は、90周レースの22周目に、2番手にいたベテランのウィル・パワー(ペンスキー・レーシング)が、雨に足を掬われてストレートでスピン/クラッシュで赤旗が提示され、雨足が弱まらないことから1時間以上経過したところで翌日への延期が決定した。
翌月曜日は、嘘のように青空が広がってレースがスタートし、ポールポジションからトップを護っていたニューガーデンがハイペースで逃げきるかに見えたが、終盤、暗くなった空から雨が落ち始め、状況は一転した。
ニューガーデンは、早めにレインタイヤに交換して3番手に後退。替わってトップに立ったセバスチャン・ブルデー(デイルコイン・レーシング)は、スリックタイヤのままで逃げの態勢だったが、雨足が強くなってピットイン。ニューガーデンが逆転トップを奪ってそのまま逃げきった。
ニューガーデンは、シーズン初勝利、インディカー9勝目。シリーズポイントでも、同点だったブルデーを従えるトップに立った。
「チームが凄くいい仕事をしてくれた。今シーズン初勝利は嬉しい。イエローが出てほしくなかったので出なくてラッキー。(今回3勝目の)このコースは最高だね。雨にも関わらず、たくさん来てくれたファンに感謝したい」
佐藤琢磨は、予選アタックができないまま18番手からスタートしたが、中断前の段階で8番手までポジションをアップ、月曜日のレースが期待されたが、1ストップの作戦が雨に阻まれ、8位のままでゴールした。
「今日は1ストップ作戦で見かけ上はポジションが落ちていたけれど、燃費を節約していたのですが、雨でストップしなくてはならなくなったので、残念でした。ドライでのクルマは最初よくなかった。リヤが落ち着かずなかったので1ストップに変更しました」
次の第5戦は、インディ500と同じインディアナボリス・モーター・スピードウェイのロードコースで行なわれるインディ・グランプリ。
インディカーは、続くインディ500に向けてのインディ・ウィークに突入する。
◆2018インディカー第4戦アラバマGPトップ10
1. ジョセフ・ニューガーデン C
2. R.ハンターレイ H
3. J.ヒンチクリフ H
4. R.ウィッケンズ H
5. S.ブルデー H
6. ディクソン H
7. レイホール H
8. 佐藤琢磨 H
9. パジェノー C
10. M.アンドレッティ H
※C=シボレー / H=ホンダ
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