アロンソ、スパで君が代!!–2018WEC開幕戦スパ-フランコルシャン6時間
トヨタTS050 HYBRIDでWECデビューし、大きな注目を集めたフェルナンド・アロンソが、ポールポジションからデビュー・ウィンを飾り、ベルギーに君が代を響かせた。
5月5日に決勝レースが行なわれたスパ-フランコルシャン6時間は、ここから来年6月のルマン24時間までの変則的な日程の『スーパーシリーズ』と呼ばれる新シーズンの開幕戦となった。
ポールポジションからスタートしたフェルナンド・アロンソ/中嶋一貴/セバスチャン・ブエミのトヨタTS050 HYBRIDが安定したペースで6時間を走り抜いた。
アロンソは、1月末のデイトナ24時間に続いて耐久レース2戦目だったが、WECは初めて。トヨタTS050 HYBRIDでのデビューレースをポールポジションから優勝し、第2戦のルマン24時間に向けて幸先いいスタートを切った。
実際のポールポジションは、7 トヨタTS050 HYBRIDだった。小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペスが最速タイムを記録したが、燃料関係の申請書類に記入ミスがあり、予選失格を言い渡され、2番手タイムだった8 トヨタTS050 HYBRIDが結果的にポールポジションに繰り上がるハプニングが起きていた。
この結果、7 トヨタTS050 HYBRIDは、ピットスタートのペナルティを受け、フォーメーションラップに参加できなかったことから、スタート時点で1周遅れになっていたが、ハイペースで追い上げ、ゴール間際には最終ランナーのアロンソの8 トヨタTS050 HYBRIDの背後を脅かすスピードを見せ、2位に食い込んだ。
3位には、アンドレ・ロッテラー組のレベリオンが入った。レベリオンは、ノンハイブリッドで、唯一のハイブリッドカーとなるトヨタTS050 HYBRIDに対して、性能調整で燃費などで有利になることから対等の闘いが期待されたが、結果的には大きな差がつくことになった。このため、ルマンまでの間に、なんらかの性能調整のためのレギュレーション変更が行なわれるかもしれないとの噂を呼んでいる。
次の第2戦は、天王山のルマン24時間。6月16日に決勝レースが行なわれる。
◆WEC2018-2019スーパーシーズン開幕戦結果
1. 8 トヨタTS050 HYBRID 中嶋一貴/フェルナンド・アロンソ/セバスチャン・ブエミ
2. 7 トヨタTS050 HYBRID M.コンウェイ/小林可夢偉/J-M.ロペス
3. 1 レベリオンR13 Gibson N.ジャニ/A.ロッテラー/B.セナ
4. 3 レベリオン R13 Gibson M.ベチェ/T.ローレント/G.メネチェス
5. 04 エンソ CLM P1/01 NISMO H.ヘドマン/B.ハンレイ/P.フィティパルディ
6. 11 BR Eng.BR1 AER M.アレシン/V.ペトロフ
7.26 オレカ 07 Gibson(LMP2) J-E.ベルニュ/R.ルシノフ/A.ピッチトラ
8. 38 オレカ 07 Gibson(LMP2) H-P.タン/G.アウブリー/S.リシェルミ
9. 36 アルピーヌ A470 Gibson(LMP2) N.ラピエール/A.ネグラオ/P.シリエット
10. 37 オレカ07 Gibson(LMP2) J.ラーファー/W.タン/N.ジェフリ
14. 66 フォードGT(GT-Pro)S.ミュッケ/O.プラ/B.ジョンソン
15. 92 ポルシェ911 RSR(GT-Pro)M. クリステンセン/K. エストレ
16. 71 フェラーリ488 GTE EVO D.リゴン/S.バード
22. 98 アストンマーチン・バンテージ(GT-Am)P.D.ラナ/P.ラミー/M.ラウダ
23. 90 アストンマーチン・バンテージ(GT-Am)S.ユールク/E.A.ハンキー/C.イーストウッド
24. 61 フェラーリ488 GTE(GT-Am) W.S.モク/澤圭太/M.グリフィン
STINGER
photo by GAZOO RACING