三強圧倒的!!–2018F1GP第5戦スペインGP初日トピックス
本場ヨーロッパラウンドの初戦であり、各チームが本格的アップデイトを行なったマシンを持ち込むことで注目されるスペインGPのスケジュールが11日、冬季テストの舞台となったカタルニア・サーキットで始まった。
アップデイトを持ち込んだマシンの中で、最大の注目を集めたのは、マクラーレン。龍を思わせる“ドラゴンノーズ”を投入し、順調な滑り出しを見せた。
しかし、あらゆるシチュエーションのコーナーを持ち、ここでの速さがマシンポテンシャルを映し出すとされるカタルーニャ・サーキットは、三強の強さを浮き彫りにし、初日のトップ6は、そろって1分18秒台を記録、ロングランでも、1分20秒-21秒にそろえて、一歩リードしていることを証明した。
セカンドチームの中で頭ひとつリードしたのはハースの二人。ロメイン・グロジャンは、フリー走行2でコースオフを演じて、その後復帰し三強に続く7番手のタイムを記録して汚名返上したが、特筆すべきは、そろってアップデイトを投入した周囲とは違う思考で、ここではアップデイトなし。安定の重要性を証明した。
ハースに、“ドラゴンノーズ”のマクラーレンが続いたが、ここで来たのはストフェル・ヴァンドーン。これまで、フェルナンド・アロンソの後塵を浴び続けていたヴァンドーンが、起死回生の準備を整えた。
トロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーが18番手と渋い初日になったが、最高速計測区間は、2カ所とも最速を記録してみせた。
レッドブルは、ダニエル・リカルドがフリー走行1開始早々にコースオフしてタイヤバリアに接触したが、リカルドは、30分ほど失った後にピットに戻って修復されたマシンでハミルトン+メルセデスに次ぐタイムで初日を終えた。
ウィリアムズは、ラリーのアクシデントで瀕死の重症を負ったロバート・クビツァが、8年振りに公式のF1の舞台に戻り、初日のフリー走行1を担当。テールエンダーが定席だったザウバーが、15-16番手に上昇しているのも注目を集め、ヨーロッパラウンド初戦は、話題山盛りでスケジュールを進めている。
明日のフリー走行3は日本時間19時から、予選は22時から行なわれる。
◆2018F1GP第5戦スペインGPフリー走行2結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. リカルド+レッドブル
3. フェルスタッペン+レッドブル
4. フェッテル+フェラーリ
5. ボッタス+メルセデス
6. ライコネン+フェラーリ
—-以上、1分18秒台
7. グロジャン+ハース
8. マグヌッセン+ハース
9. ヴァンドーン+マクラーレン
10. ペレス+フォースインディア
—-以上、1分19秒台
11. オコン+フォースインディア
12. アロンソ+マクラーレン
13. フルケンベルグ+ルノー
14. ガスリー+トロロッソ・ホンダ
15. エリクソン+ザウバー
16. ルクレール+ザウバー
17. サインツ+ルノー
—-以上、1分20秒台
18. ハートレー+トロロッソ
19. ストロール+ウィリアムズ
—-以上、1分21秒台
20. シロトキン+ウィリアムズ
—-以上、1分22秒台
[STINGER]山口正己
Photo by Aston Martin Red Bull Racing