ハミルトン、14番手から大逆転!!–2018F1GP第11戦ドイツGP
7月22日にドイツのホッケンハイムで行なわれた2018F1GP第11戦ドイツGPで、14番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。シーズン4勝目、F1通算66回目。2位もメルセデスのバルテリ・ボッタスが食い込み、メルセデスは母国ドイツでシーズン2度目の1-2フィニッシュを飾った。
ハミルトンは、予選でマシントラブルに見舞われ、14番手グリッドからスタートしたが、5周目に10番手、67周レースの30周を超えた頃には、2台のフェラーリに続く3番手に着けた。
ここでレースは、コースの一部に降った雨が波瀾の幕を開けた。終盤、二度目の雨が降り、ポールポジションからトップを護っていたセバスチャン・フェッテル(フェラーリ)が、ウェット路面でコントロールを失ってコースオフ、バリアに当たってリタイアを喫する大番狂わせ。フェッテルは、クラッシュの瞬間、ハンドルを叩いて悔しがった。
ハミルトンは2番手となり、トップのバルテリ・ボッタスがチームメイトにポジションを譲る形でトップに立ってチェッカードフラッグを受けた。
表彰式を待つ間に、ホッケンハイムは100m先が見えない土砂降りになった。雨が30分ほど早かったら、雨が降り始めた瞬間にタイヤ交換の賭に出た下位チームのルクレール+ザウバーやガスリー+トロロッソがどんでん返しの結果を呼んだかもしれなかったが、レース中の雨は、ドイツのセバスチャン・フェッテルだけに冷たかった。
トロロッソ・ホンダの2台は、金曜日に確認していたレースペースのスピードに期待がかかったが、ブレンドン・ハートレーが10番手に食い込んだ。ピエール・ガスリーは、最初の雨の時にいち早くピットインし、フルウェット・タイヤを選択する賭に出たが、雨は強まらず、逆にレインタイヤを傷めてコースオフして順位を落とす結果となった。
ルイス・ハミルトンはこの勝利でセバスチャン・フェッテルからポイントリーダーの座を奪回、メルセデスもフェラーリからコンストラクターズ争いのリーダーの座を奪い取った。
終盤のセーフティカー中、ハミルトンは、ピットからのチームの指示でピットロードに向ったところでピットから、“ステイ、ステイ!!”の指示が出され、ハミルトンはホワイトラインを横切ってコースに戻ってしまった。
ペナルティ対象の明らかな規則違反だが、このためか、結果発表は、ゴール後1時間の時点で発表されていない。
※チェッカードフラッグから約1時間50分後、正式結果が発表され、結果に変動はなかった。
◆2018F1GP第11戦ドイツGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ボッタス+メルセデス
3. ライコネン+フェラーリ
4. フェルスタッペン+レッドブル
5. フルケンベルグ+ルノー
6. グロジャン+ハース
7. ペレス+フォースインディア
8. オコン+フォースインディア
9. エリクソン+ザウバー
10. ハートレー+トロロッソ
11. マグヌッセン+ハース
12. サインツ+ルノー
13. ヴァンドーン+マクラーレン
14. ガスリー+トロロッソ
15. ルクレール+ザウバー
16. アロンソ+マクラーレン
—-以下、リタイア
ストロール+ウィリア
フェッテル+フェラーリ
シロトキン+ウィリアムズ
リカルド+レッドブル
[STINGER]山口正己
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team