モンツァはフェラーリ優勝の期待でパンク寸前!?
フェラーリがモンツァで優勝したのは、2010年。フェルナンド・アロンソの優勝までさかのぼらなければならない。
ポールポジションからスタートしたアロンソが、絶妙なピット作業でマクラーレンのジェンソン・バトンを下し、フィリッペ・マッサも3位に食い込んだ。
アロンソは、レース後に興奮のコメントを届けた。
「フェラーリのステアリングを握って、モンツァで優勝することは特別なもので、2006年にバルセロナで地元の観客の前で優勝したときと同じくらいうれしいよ。表彰台に上るのは信じられないような感情なんだ」
「ものすごい数の人の波と、沢山の旗に囲まれるんだ。この勝利をファンと、そしてすべてのフェラーリ・ファンを象徴する情熱に捧げたい」
「かなり良いスタートを切ったけれど、ジェンソン(・バトン)のマシン(マクラーレン・メルセデス)のほうが絶対的に良くて、パワーもあった。最初のコーナーで彼を攻めようとしたけれど、成功しなかったんだ。僕が彼とフェリペにぶつかる、かなりエキサイティングな瞬間もあったんだ」
「ピットストップは素晴らしかったよ。コンマ1秒縮めて、それが決定打になったんだ。今日、レースに勝ったのはメカニックたちだよ。彼らは本当にミラクルを起こしてくれた。マシンと同様に、チーム全体がファンタスティックだったんだ」
一方、2位のジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)も、エキサイティングなレースを振り返った。
「精神的に厳しいレースで、後ろから迫ってくるドライバー(マッサ)を抑えるのがたいへんだったよ。前半はずっとミラーかコースサイドのTVスクリーンでフェルナンド(・アロンソ)がどこにいるのか、確かめながら走っていたんだ」
フェッテル+フェラーリが前戦のベルギーGPで勝って乗り込むモンツァ。8年ぶりの勝利への期待は、いつパンクしてもおかしくないほど盛り上がっている。
[STINGER]山口正己