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「とっとと辞めてくれ」–アロンソへのマグヌッセンの言い分

1コーナーへのアプローチで並んだ。

イタリアGPの予選Q2で、フェルナンド・アロンソのマクラーレンとケビン・マグヌッセンのハースがサイドbyサイドの熱い場面を見せた。高速のパラボリカを立ち上がり、長いストレートから一気に減速する1コーナーのシケインでの出来事だ。マグヌッセンは、このせいでQ3進出を阻まれたと怒り心頭。

この“事件”の直後、ピットでマグヌッセンが属するハースのギュンター・シュナイダー代表に、マクラーレンのザック・ブラウン代表が、いまにも胸ぐらをつかみそうな勢いでクレームを着ける姿が国際映像で世界中に流れたが、クルマを降りたマグヌッセンの主張は正反対だった。

アロンソは、1コーナーのアプローチで左からマグヌッセン+ハースの横に並び、かすかにフロントタイヤをロックさせながら、右に曲がるシケインのアプローチでアウト側からマグヌッセンをかぶせる形で2台並んだままでシケインに進入した。マグヌッセンがよけなければ接触してもおかしくない状況だった。2台は並んでシケインに入り、左に曲がる出口でマグネッセンが行き場をなくしてアロンソに先を譲る形になった。

立ち上がり区間でアロンソは、チームと無線でやり取りしていたが、「マグヌッセンはレースをしたがっているんだ、ははは」と笑った。

予選後に、アロンソはマグヌッセンと会ったときに笑顔だったというが、それがマグヌッセンの神経をさらに逆撫でした。マグヌッセンはformulaone.conに、「笑うなんて失礼だ。今年いっぱいでF1を辞めるらしいけど、それまで待てないよ」とコメントした。とっとと辞めてくれ、ということだ。

その現場にかかる前の周、マグヌッセンはアタック中だったが、アロンソはアタックしていなかった、とマグヌッセン。にもかかわらず、長いストレートのスリップストリームで横に並んだアロンソがアウトからかぶせてマグヌッセンのアタックを台無しにした、というのがマグヌッセンの言い分。

アロンソは笑うだけだったが、マグヌッセンは、「彼は自分が神だと思っているんじゃないの?」とお冠。レース後に、この問題は審議されたが、おとがめなしだ。しかし、次に隣に並ぶ機会があると、マグヌッセンが仕返ししかねない雲行きになっている。

[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by formulaone.com

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