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もしかして、ニューウェイはアストン?!

次の仕事は、これ?

ホンダのパワーユニットがいよいよF1差ベルになったことがモンツァでガスリーがQ3に進出したことで証明され、来年のレッドブル・ホンダが楽しみになっている。

ところで、レッドブルのマシンポテンシャルは、メルセデス、フェラーリに続いているが、パワーユニットのルノーが非力(間違いなく、メルセデス、フェラーリの下)であることは誰でも知っている。スパ-フランコルシャンやモンツァの流れから、カナダGPにステップ2を投入したホンダが、耐久性を探りつつ効率的に当初のポテンシャルを発揮できる領域に熟成が進み、ルノーを追い越したかもしれないとも言われる。

それでもレッドブルが“三強”の一角を占めているのは、車体のポテンシャルが高いからに他ならない。その車体は、言うまでもなく、天才デザイナー、アドリアン・ニューウェイの作品だ。

ニューウェイは、1988年のレイトンハウス・マーチでセンセーショナルになデビューを遂げた。マーチのロビン・ハードの下で実戦ノウハウを学び、「週に8日風洞の中」というほどの研究を重ね、空力の魔術師としてのポジションを確立。1992年から1998年まで、ウィリアムズとマクラーレン、2010年から2013年にレッドブルで都合11回のコンストラクターズタイトル獲得に貢献した。

そのニューウェイが所属するレッドブルにホンダのパワーユニットが積まれて2019年シーズンを闘う、ということで、期待が盛り上がっているのだが、最近、トンとニュウェイの話題が途絶えている。ニューウェイは、来年もレッドブルでレッドブル・ホンダのマシンを手がけるのだろうか?

そこに、ニューウェイは、アストンマーチンに行くのではないか、という噂が聞こえてきた。レッドブルのリヤウィングに大きなロゴを掲げているアストンマーチンだ。

アストンマーチンで何するのか。ここで、注目されるのは、WECがレギュレーション変更してLMP-1が新時代に突入することだ。WECの新LMP-1の未来像が、すでにF1に“飽きた”ニューウェイのモチベーションを、もう一度くすぐっているのではないか、というものだ。

数年前、ニューウェイは、“F1ではやり切った”と、ヨットのアメリカズに興味を示したことがあったが、説得されて戻ったF1で、まさしくやり切っている? そう考えると、WECの新時代に次の興味が高まっているという説を否定できない。そもそも、ニューウェイは、我が道を行くスタイルを貫いており、説得は不可能、自分が決めた方向にしか動かない人物だ。

WECのストーリーには、各自動車メーカーが興味を示している。トヨタも今年のオートサロンで「GRスーパースポーツコンセプト」を発表したが、新LMP-1は、要はこの流れに乗ると見られている。

そして、すでに2年前、レッドブルとアストンマーティンは、ハイパーカーの「AM-RB 001」を発表しており、トヨタとアストンマーチンの“計画”が同じところに向かっていると見ることができ、これはニューウェイの興味をそそる話ということになってもおかしくない。

さて、ニューウェイ、頭の中にはどんな構想があるのだろうか。

[STINGER]山口正己

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