ハミルトン敵地で逆転勝ち–2018F1GP第14戦イタリアGP
フェラーリがフロントロー、メルセデスがセカンドローからスタートした高速モンツァの闘いは、グリッドと逆のメルセデス-フェラーリのオーダーでチェッカードフラッグを迎えた。
優勝は、メルセデスのルイス・ハミルトン。スタートでトップに立ち、2周目にポールポジションのキミ・ライコネン(フェラーリ)に抜きかえされたが、レースを完璧にコントロールして終盤にトップを奪い返し、シーズン6勝目、F1通算68回目の優勝を飾った。
ライコネン+フェラーリは、ハミルトン+メルセデスの追撃をしのいでいたが、タイヤ交換のタイミングでメルセデスのバルテリ・ボッタスの後ろにつき、チームから「ライコネンを前に出すな」という指令を受けていたボッタスを抜きあぐねている間の30周を過ぎた頃にリヤタイヤにブリスターを発生、その痛手を抱えながらハミルトン+メルセデスを抑えていたが、53周レースの44周目、ハミルトンが自分のゼッケンと同じ周回でトップに立つと、そのま差を広げて逃げきった。
一方、フェラーリの同僚セバスチャン・フェッテルは、スタート直後の1コーナーでハミルトンと軽く接触、さらにシケインで後方から抜きにかかったハミルトンと当たってスピン。フロントウィングを破損してピットインしてノーズ交換を強いられ、最後尾から追い上げたが4位に甘んじた。
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは3位でゴールしたが、ボッタス+メルセデスとのジェンソン・バトンでの接触で5秒のペナルティを受け、5位に降格、ボッタス+メルセデスが表彰台に上がった。同僚のダニエル・リカルドは、パワーユニット交換のペナルティで最後尾からスタートしたが、交換した新バージョンのパワーユニットから白煙を吹き上げて中盤に戦列を去った。
トロロッソ・ホンダは、ブレンダン・ハートレーがスタート直後にザウバーのマーカス・エリクソンとの接触でマシンを傷めてリタイアを喫し、ピエール・ガスリーは、序盤は12番手を守っていたが、徐々に後退して15番手で完走した。
次のレースは2週間後のシンガポール。メルセデスが不得意なマリナベイ・ストリートコースで9月16日に決勝レースが行なわれる。
◆2018F1GP第14戦イタリアGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ライコネン+フェラーリ
3. ボッタス+メルセデス
4. フェッテル+フェラーリ
5. フェルスタッペン+レッドブル
6. グロジャン+ハース
7. オコン+フォースインディア
8. ペレス+フォースインディア
9. サインツ+ルノー
10. ストロール+ウィリアムズ
11. シロトキン+ウィリアムズ
12. ルクレール+ザウバー
13. ヴァンドーン+マクラーレン
14. フルケンベルグ+ルノー
15. ガスリー+トロロッソ
16. エリクソン+ザウバー
17. マグヌッセン+ハース
—-以下、リタイア
リカルド+レッドブル
アロンソ+マクラーレン
ハートレー+トロロッソ
[STINGER]山口正己