ハミルトン+メルセデス、頭脳と経験の勝利
ピレリは、2018F1GP第14戦イタリアGPのリリースで、ハミルトンとメルセデスの戦略とタイヤマネージメントを絶賛した。
フェラーリにフロントローを明け渡し、2列目の3番グリッドからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンが、スーパーソフトでスタートし、28 周目にソフトへ交換する1ストップ戦略と見事なタイヤマネジメントでF1イタリアGPを制した。
オープニングラップでフェラーリのベッテルとの接触したハミルトンは、ライコネンに続く 2 位に浮上。ライコネンが20周目にソフトへ交換するのを横目に28周までタイヤ交換を伸ばし、後半を有利にする作戦を遂行、ライコネンの行く手を阻むボッタスのサポートもあってライコネンとの差をジワジワと積め、ブリスターが発生していたライコネンを44周目に抜き去った。
ピレリのマリオ・イゾラ・レース責任者は、「雨がパラついた金曜日と土曜日に十分なドライ走行を行うことができなかった点が、今日のドライコンディション下でのレースに不確定要素を加えた。」と伝えた。
「今日のコンディションは、前日までとは対照的となり、同様のコンディション下で十分な走行ができなかったチームにはチャレンジとなった。明確なデータが不足する中、チームには戦略に対する柔軟なアプローチを常に求められたが、その厳しさの中で、適正なタイヤマネジメントによる1ストップ戦略が可能であることが示され、ハミルトンは、完璧なタイヤマネジメントを行い、ライコネンより遅いタイミングでのピットストップを最大限に活用して、終盤の素晴らしいオーバーテイクを成し遂げた」とコメントした。
マシンポテンシャルではフェラーリが先行したかに見えたレースで、メルセデスとハミルトンの経験とデータが好結果を呼んだ。
メルセデスは、ボッタスの3位と併せて40点をポイントテーブルに載せ、フェラーリに25点差を着けてコンストラクターズポイントのトップでヨーロッパラウンドを終えた。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by PIRRERI