サインツの賭?! マクラーレンはF1レベルに蘇るか?
フェルナンド・アロンソがインディカーとWECに全力を投入するためにF1を休戦し、マクラーレンを降りた。そのシートに座るのは、アロンソの同郷のカルロス・サインツJr.だ。
父親のカルロス・サインツはWRCチャンピオンであり、血統としては申し分ない。下位カテゴリーのフォーミュラBMW時代から、父親に連れられてグランプリの会場に姿を見せていたが、すでにF1は4シーズン目、中堅ドライバーとしてのポジションを確保して、ルノー・ワークスとして悪くない仕事を続けている。
そのサインツがマクラーレンに乗ることになったのは、formula1.comによると、ザック・ブラウンとのゴルフがきっかけだったという。何度かゴルフをプレーしているうちに意気投合した。ブラウンは、生まれ変わるマクラーレンにとってうってつけのドライバーと太鼓判。若いランド・ノリスの先輩としても、サインツはいい仕事をしてくれそうだが、問題は、マクラーレンがトップチームの仲間入りができるのかどうか。
ここ数戦をみると、マクラーレンの成績は強い上昇傾向にあるが、それはフェルナンド・アロンソのウデによるところ大とみるのが普通か。24歳のカルロス・サインツに、アロンソの役目はまだ早い? サインツの決断が正しかったかどうか、新生マクラーレン次第ということになりそうだ。
[STINGER]山口正己
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