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アルファロメオとイタリア人ドライバーの復活

1981年ロングビーチGPでのアルファロメオ。V12エンジンとアンドレッティに注目。

アントニオ・ジョビナッツィがザウバーF1チームと契約した。これはイタリアとってもビッグニュースになった。2017年にジョビナッツィ本人がザウバーで2戦だけ走ったのを除けば、イタリア人ドライバーは、2011年のヤルノ・トゥルーリとヴィタントニオ・リウィッツィ以来のF1参戦になるからだ。

そしてそれは、アルファロメオがザウバーの冠スポンサーに付いて、アルファロメオ・ブランドを再構築するというプロジェクトに大いに関係する。

アルファロメオは、1950年にシルバーストンで行なわれた最初のF1GPで、ジョゼッペ・ファリーナのドライブでアルファロメオ158が優勝したことで知られる。その後、2年間で活動を休止、長いインターバルの後、1980年に復活したが、1985年シーズン限りで惜しまれながら再び活動を休止した。イタリアにとってだけでなく、アルファロメオが、伝統的な重みと共にある種のいとおしさを感じさせる所以だ。

そのチームのドライバーラインナップには、イタリア人が並んでいた。ジョゼッペ・ファリーナはいうに及ばず、1980年の復帰を担当したブルーノ・ジャコメリ、オランダとイタリアを走ったビットリオ・ブランビラ、アンドレア・デ・チャザリス、リカルド・パトレーゼのなどのイタリア人が並ぶ。1981年シーズンにステアリングを握ったマリオ・アンドレッティも、国籍はアメリカ人だが、イタリア移民であり、これもイタリアつながりと言っていい。

フェラーリとアルファロメオのつながりも強固で、アルファロメオのブランドイメージ構築の一環としてのプロジェクトに、フェラーリ・アカデミーのジョビナッツィが加わることは、このプロジェクトが大きな期待を持って迎えられていることを証明している。

2019年のアルファロメオ・ザウバーは、キミ・ライコネンがジョイントすることも含めて、新しい動きとして注目しておきたい。

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]

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