まったく急いでいるように見えないルイス・ハミルトンの予選アタック
去年のF1日本GPのポールタイムの1分27秒391にはかすかに届かなかったが、ルイス・ハミルトンが30回目の鈴鹿の予選Q3で記録した1分27秒760は、路面状況を考えれば、驚異的なラップタイムといえた。湿度が高く、雨がシトシトと降ったり止んだりの不安定な状況。フェラーリが“化ける”可能性もゼロではなかった。フェラーリは結果からみればタイヤ選択を誤って自滅したが、それは結果論。そもそも、今年のフェラーリのポテンシャルは、ハミルトンが何度も口にしている通り、侮れない。
その切迫した状況で、最も難しいといわれる鈴鹿をこんなにリラックスして走るとは。
磐石のハミルトンのアタックラップを、レースの前にもう一度、どうぞ。
[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES