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残り2戦のF1、トロロッソ・ホンダのターゲット

メキシコGPでルイス・ハミルトンの5度目のF1王者が決まって一件落着。しかし、決まったのはタイトルだけで、中団以降のポイント争いはまだまだ続いている。特に、トロロッソ・ホンダが際どいところにいる。

シリーズで8位なのか9位なのかは、どうでもいいような気がするが、実は中団以降のチームにとって、この違いは死活問題。F1GPは、例えばテレビ視聴率にどれだけ貢献したかを判定して報奨金が支払われ、それの判断材料の中心がシリーズポイントだからだ。

メキシコでピエール・ガスリーが10位に食い込んで1ポイントを計上したけれど、ザウバーのダブル入賞で逆転を許したトロロッソ・ホンダにとって、残り2戦での再逆転がどうしても達成したい目標になる。とはいえ、残り2戦、ザウバーも万全の構えで臨んで来るはずで、下位グループとはいえ、闘いは激しさを増すことになる。

メキシコGP終了時点のコンストラクターズポイント。

ここまでのデータをひっくり返してみると、多くのレースで三強6台がトップ6を占め、それ以下のチームは、上位に入賞できていない。最高位はアゼルバイジャンGPのセルジオ・ペレス(フォースインディア)の3位回だけ。4位にピエール・ガスリー(トロロッソ)と、ロメイン・グロジャン(ハース)がそれぞれ1回あるだけだった。

レースは何があるかわからないとはいえ、結果として、セカンドグループが得点できるのは、手堅く見積もって7位以下で、二人のドライバーが7、8位に入ったとして、合計得点は6+4の10点ということになる。

メキシコGP終了時点で、ザウバー・フェラーリは36ポイント、トロロッソ・ホンダは33ポイント。その差の「3」が残り2戦でどう動くか。また、ルノーの114とハースの84は、現実的に逆転はなさそうだが、5位以下はどうなってもおかしくない拮抗状態だ。

残り2戦、背に腹は替えられないプレッシャーの中で、来週のブラジル、そして最終戦のアブダビは展開することになる。誰が勝つか、ということだけでなく、セカンドグループの熾烈なポイント争いに注目だ。

[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by TOROROSSO

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