実力差まざまざ、ティクトム連覇!!
第65回マカオGPは、11月18日ギヤ・サーキットで決勝レースを行ない、女性ドライバーのスフィア・フローシュの壮絶なアクシデントによる1時間の赤旗中断を乗り越えて、レッドブルのヤングドライバー生え抜きのダニエル・ティクトムが昨年に次ぐ連覇を達成した。
昨年は、トップ2台のドラマチックな最終コーナーでのクラッシュの結果、拾い勝ちのイメージがあったが、今年は、予選から圧倒的な強さを見せての完全勝利だった。
今回、最も注目を集めていた、ミハエル・シューマッハの長男のミック・シューマッハは、初日のフリー走行で最速タイムを記録して期待を加速させたが、6位。日本からは、全日本F3で12連勝を飾ってチャンピオンを奪った坪井翔とシリーズ2位の宮田莉朋のTOM’S勢、フォーミュラ・ルノー2.0の活躍でヨーロッパでも実力を知られる笹原右京、スーパーフォーミュラやスーパーGTで国内トップドライバーとして活躍中の関口雄飛など、総勢9人がチャレンジしたが、関口雄飛の14位を最上位に、いいところなく終わり、マカオの特殊性や欧州勢チームと日本の実力差を見せつけられる結果となった。
[STINGER]山口正己
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