フェルスタッペンがダントツのドライバーof the day
リバティメディアは、F1に様々な企画を導入している。そのひとつが、各レースで最も“活躍したドライバー”に贈られる『ドライバーof the day』だ。
今年の開幕戦からのデータをみると、なかなか面白い傾向が見えてくる。
まず、意外なドライバーにも票が集まっていること。開幕戦では、ホンダからルノーに鞍替えして、5位に食い込んだフェルナンド・アロンソが選ばれた。
第2戦のバーレーンGPは、トロロッソ・ホンダで4位に食い込んだピエール・ガスリーが最高得点。第4戦では、シャルル・ルクレールという具合だ。
しかし、シーズンが進むと、流れが変わってくる。チームの競争力が均されてくるからだ。トップチームは、最大限のポテンシャルアップを狙ってシーズンインするから、そのままぶっちぎりのレースになることもあるが、シーズン序盤は調整期間、実力発揮まで時間がかかることもあり、シーズン序盤はセカンドグループのチャンス。しかし、シーズンが進むにしたがって、“実力”が結果に反映されてくる。今年は、そのパターンだったことが分かる。
ドライバーで顕著なのは、マックス・フェルスタッペンだ。第9戦のオーストリアで初授賞。第14戦のイタリアGPまではその1回だけだったが、その後の6戦で5回の授賞とダントツ。つまり、シーズン終盤は、マックス・フェルスタッペンがいかに目立っているかということだ。
6回のうちのもう1回がダニエル・リカルドというのも面白い。つまり、直近の6戦は、すべてレッドブルのレースだったということだ。
ここまでの20戦で、フェルスタッペンの6回が最多。ハミルトン、フェッテル、そしてリカルドがそれぞれ3回、アロンソ、ガスリー、ルクレール、ライコネンが各1回。マックス・フェルスタッペンの注目度お高さが分かる。
ドライバーof the dayは、得票のトップ5が公表されるが、ここに登場した回数もマックス・フェルスタッペンが15回で、ハミルトンとフェッテルの14回を越えてマックス。
2018年に最も話題を集めたのはマックス・フェルスタッペンであることに間違いはないところだが、最後のアブダビで誰が選ばれるか、今週末を楽しみにしておきたい。
[STINGER]山口正己
photo by Formulaone.com