アロンソ「今は戻ってくることは考えにくいが、ドアは閉じられていない」
区切りのレースとなる2018年最終戦311戦目のアブダビGPを前に、フェルナンド・アロンソは、先週のWEC上海戦の後、日本から木曜日早朝にアブダビに到着した。“最後かもしれない”F1GPの開幕を前に、木曜日の会見で心中を語った。
「いまは普通のグランプリだけれど、日曜日には少し違う感情になっているかもしれない」
—-ラウダやプロストのように、F1に復活することはありますか?
「現時点では、復帰することは考えにくいけれど、扉は閉ざされていない。来年4月か5月にどう感じているかだと思う。もしかすると、ソファーの上で、悶々としているかもしれないしね」
「18年間闘ったフォーミュラ1には、負の側面もある。人生のすべてをフォーミュラ1に捧げてきた。友人も家族もなく、自由時間もプライバシーもなく、妻も子供も、何もない。成功するために必要なのは完全な献身。ボクには今、他の優先事項があると思っています」
アロンソのコメントに対して、隣に座ったハミルトンは、「ボクが彼を恋しく思うか? う~ん、このスポーツが彼を恋しく思うよ」とコメントした。同席したジョージ・ラッセルも、ハミルトンのコメントに同調した。
また、アロンソは、2001年オーストラリアGPからの311戦の中で最も印象的なグランプリを尋ねられ、ベストレースは、11位からスタートして優勝した2012バレンシアでのヨーロッパGPと答えた。キミ・ライコネン、ミハエル・シューマッハ、フェルナンド・アロンソの3巨頭がシャンパン・ファイトを演じた豪華な表彰台が思い出されるレースだ。
ライバルは、ミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・フェッテルの名を挙げ、一人だけ、感情的なことも含めて選ぶとすると、それはミハエル・シューマッハだと答えた。
[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]