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2019レギュレーションのおさらい その2:空力開発–不気味なウィリアムズ

なりふり構わずデータ収拾に勤しんだウィリアムズに光が当たらんことを。

AI全盛の今でも、目に見えない空気の流れは、整理しきれていない。まだまだ風洞の力を借りて試行錯誤が繰り返される状況にある。ここでモノを言うのは経験といわゆるセンス。この分野では、レッドブルのテクニカルディレクターのアドリアン・ニューウェイが頭ひとつ図抜けている、というのが共通した見方だ。

つまり、2019シーズンの車体は、ニューウェイが手がけるレッドブルがベスト、ということになりそう。となると、あとはパワーユニットの出来次第で、レッドブル・ホンダがメルセデスとフェラーリより前を走ることになることが期待されているのだが、ここで、原始的な方法ながら、2018年シリーズを通して、積極的な動きを見せていたウィリアムズに注目しておきたい。

ウィリアムズは、2018シーズンの金曜日のフリー走行で、空気の流れを視覚化できるフロービズを塗りたくっていたことを思い出す。テレビの解説では、“恥も外聞もない”とにべもなくぶった切られていたが、執拗に続けていたこの真摯な姿勢は、もしかすると2019年におお化けするかもしれない。天才ニューウェイと、時代後れだが勤勉なウィリアムズ。この見方は、2019年開幕を待つ上で興味深い視点かもしれない。

[STINGER]山口正己
photo by Formulaone.com

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