赤から黄色へ。中国出身の周冠宇、ルノーF1のサードドライバーへ!!
英語標記は“Guanyu Zhou、中国語では“周冠宇”。日本語読みでは「ちょう・くぁんゆう」となるか。中国人で初めて本場ヨーロッパのF3に優勝した19歳。中国初のF1ドライバーとして期待されている彼が、ルノーF1チームとサードドライバー契約を結んだ。
しかし、彼はフェラーリの育成ドライバーだったのではないの? という声も聞こえる。確かに、FDA(フェラーリ・ドライバーズ・アラデミー)にラインナップされていたが、なんらかの理由で“鞍替え”したようだ。例えば、ライバルとしてF3を闘ったミック・シューマッハがFDAにランナップされたことも、理由のひとつかもしれない。7度のワールドチャンピオン父に持つミックとフェラーリのシートを争うのはどう見ても不利、との判断もあった?
ともあれ、晴れてルノーF1チームでダニエル・リカルドとニコ・フルケンベルグのサポートを、周冠宇が務めることになった。
ルノー側からみれば、巨大な市場である中国を意識しているはずで、この流れがどう結実するのか、注目されることろだが、周冠宇は、F1に最も近い中国人といわれいる一方で、いや、FIA-F4/アジアンF3で実績を創っているYe Yifei(いー・ふぇい/18歳)の方が上だ、という声もある。
いずれにしても、中国という13億人の底力が、ここでも発揮されそうな予感。日本は、いろいろな意味でうかうかしていられない?!
[STINGER]山口正己
photo by RENAULT