2019タイヤの見方からF1合同テストを読み解く
F1にタイヤを一社供給するピレリは、今年のシーズンに向けて、タイヤの標記を簡略化するために、5種類のドライタイヤを、サイドウォールの標記を白-黄-赤の3種類に色分けして表現する。
◇最も硬い=白のラインなし
◇二番目の硬い=白のライン入り
◆中間=黄色
◆柔らか目=赤のライン入り
◆最も柔らかい=赤のライン入り
これを基準に、合同テスト1日目のタイムをみると、それぞれのチームの狙いと思惑が見えてくる。
初日で目立つのは、赤いラインなしのC4と呼ばれる最も柔らかいタイヤを履いて2番手のタイムを記録したマクラーレン。タイトルスポンサーのないチームとしては、いいデータを説得材料に使うことも想定してテストを進めている。
一方で、下の4台も注目される。白い硬めのタイヤで、徹底したマイペースを貫くメルセデスは、流石というべきか。同じく白いラインの入った硬めのタイヤで粛々とプログラムを進めているルノーも、2日目以降の動きをマークしておくべきだろう。
[STINGER]山口正己
photo by PIRELLI