フェラーリ最速、メルセデス最多–F1合同テスト2日目
バルセロナのカタルーニャ・サーキットでのF1合同テスト2日目、相変わらずフェラーリが駿足を見せ、セバスチャン・フェッテルからステアリングを受け継いだシャルル・ルクレールが1分18秒台でトップに君臨した。
2番手には、セッション終盤にルクレール+フェラーリと同秒に、柔らかいコンパウンドのピレリを装着したランド・ノリスのマクラーレンが着け、二人だけが1分18秒台を記録した。
粛々とプログラムを消化するメルセデスは、午前中をルイス・ハミルトン、午後をバルテリ・ボッタスが担当、それぞれ74周/89周を走り込み、ルクレール+フェラーリの157周を上回る合計163周を消化して最長距離で貫祿を見せた。
ホンダ陣営では、F1公式走行初のアレキサンダー・アルボンが、トロロッソ・ホンダのステアリングを握ったが、走行開始早々にスピン、その後も何度かスピンをしながら限界をつかみ、チェッカードフラッグまで残り10分になったところで、柔らかいピレリを履いて4番手のタイムを記録、132周を走破して“F1デビュー”を締めくくった。
一方、レッドブル・ホンダを託されたピエール・ガスリーも、スピンを喫し、バリアにヒット、92周で走行を終了した。
明日は、トロロッソ・ホンダがダニール・クビアトに、レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンにステアリングが戻される。
バルセロナ・テスト1 (プレシーズン・テスト) – 2日目 結果 | |||||||
順位 | ドライバー | チーム | タイム | タイヤ | 周回数 | ||
1位 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1:18.247 | C3 | 157 周 | ||
2位 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1:18.553 | C4 | 104 周 | ||
3位 | ケヴィン・マグヌッセン | ハース | 1:19.206 | C3 | 59 周 | ||
4位 | アレクサンダー・アルボン | トロロッソ | 1:19.301 | C4 | 132 周 | ||
5位 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:19.312 | C4 | 101 周 | ||
6位 | バルテリ・ボッタス | メルセデスAMG | 1:19.535 | C3 | 89 周 | ||
7位 | ピエール・ガスリー | レッドブル | 1:19.814 | C3 | 92 周 | ||
8位 | ニコ・フルケンベルグ | ルノー | 1:19.837 | C3 | 95 周 | ||
9位 | ダニエル・リカルド | ルノー | 1:19.886 | C3 | 28 周 | ||
10位 | ルイス・ハミルトン | メルセデスAMG | 1:19.928 | C3 | 74 周 | ||
11位 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 1:20.433 | C3 | 79 周 | ||
12位 | ピエトロ・フィッティパルディ | ハース | 1:21.849 | C3 | 13 周 | ||
※参考タイム:
1:18.161 / C3(バルセロナ・テスト1初日にフェッテル/フェラーリが記録した最速タイム)
1:20.179(昨年のバルセロナ・テスト1初日にリカルド/レッドブルが記録した最速タイム)
1:17.221(昨年のバルセロナ・テスト2最終日にライコネン/フェラーリが記録した最速タイム)
1:16.173(昨年のスペインGP予選Q3でハミルトンが記録した最速タイム)
タイヤの種類 / 作動温度領域 | |||||||||||||
やわらかい | ← | → | かたい | ||||||||||
C5 (Uソフト) | C4 (Sソフト) | C3 (ソフト) | C2 (ミディアム) | C1 (ハード) | |||||||||
85~115° | 90~120° | 105~135° | 110~135° | 110~140° | |||||||||
※()内のタイヤの名前は昨年までの種類を参考にSTINGERで独自に割り振ったものです。
※通常のGP週末では全5種から選ばれた3つを硬い順から白黄赤に割り振られるため、タイヤは全部で3色しかありません。全5種が投入されるテストでは、両極端の硬さの2種類はサイドウォールのラインないテスト限定カラーが割り振られています。
【STINGER】
photo by FERRARI