トロロッソ・ホンダとレッドブル・ホンダのテスト2日目の成果
ホンダのパワーユニットを搭載するトロロッソとレッドブルは、カタルーニャ・サーキットでのテスト2日目を、F1初経験のアレキサンダー・アルボンと、レッドブルで初仕事のピエール・ガスリーに委ねた。
それぞれ、スピンを喫したが、エンジニアたちはその成り行きを冷静に見ていた。
ジョディ・エジントン(トロロッソ 副テクニカルディレクター)
「アレックスにとっては、今日が初めての本格的な走行だったので、実りある、楽しい一日になったのではないかと思います」
「インスタレーション(確認走行)で起きた小さな問題(スピン)は、彼のせいではない(スロットルワイヤが外れた)ですし、気温が低い難しいコンディションの中でしたが 、走り出せばすぐにマシン、コースコンディション、タイヤの感触をつかんでくれました」
「こうした経験もあり、アレックスはどんどん自信を深めていき、かなりの周回数を走行してプログラムをすべてこなしてくれました。PUは今日も一日中スムーズ で、我々はマシンの挙動に関わる重要なテストアイテムの検証を多くすることができました」
「これによって、短中期的に解析していくべき内容の方向性が明確になりました。引き続き、優先事項は、マシンのさまざまな部分の特性を把握するとともに 、並行して走行距離を蓄積していくことです。したがって、現時点でのパフォーマンスレベルはそこまで注視していませんが、今日の向上具合には満足しています」
「明日はダニールが再び走行し、アレックスの作業を引き継いでテストを継続します。 2019年型パッケージについての理解を深めていくのが楽しみです」
ギヨーム・ロケリン(レッドブル レースエンジニアリング責任者)
「ピエールは、いい初日を迎えたと思います。スピンについては、データ収集のためにショートランを繰り返している中で起こってしまいました。このラップでは、スピンするまで非常に速いペースで走っていたので、これで彼も限界がどこか分かったと思います。彼は満足して いないでしょうが、大失敗というわけでもありません」
「これによって、今夜少し作業が増えますが、明日の準備もしっかりとしていきます。ピエールは、いい初日を迎えたと思います。今朝の目標は、ピエールがマシンの感触をつかみ、タイヤの感覚 を理解するために、走行距離を確保することでした」
「同じタイミングでいくつかの項目に関するテストも進めていましたが、基本的には全てピエールが快適に走行できるようにするためのものです。午後には目的をデータ収集に切り替えて、スピンで セッションを終えるまではショートランを行っていました」
【STINGER】
photo by Honda