ホンダF1パワー好調!!–合同テスト3日目
カタルーニャ･サーキットで行なわれているF1合同テストで、トロロッソ･ホンダのダニール･クビアトが、3日目の終了間際に1分17秒台の最速タイムを記録した。柔らかいタイヤでのタイムであり、チームごとに異なるプログラムを進めるテストとはいえ、チームの表情は明るい。
ホンダ陣営は、レッドブル･ホンダもマックス･フェルスタッペンのドライブで5番手を記録、順調に準備が進んでいる。
2日目までトップに君臨していたフェラーリは、セバスチャン･フェッテルが初日に続いてドライブを担当し、134周を走破してこの日のプログラムを終了。タイム的には4番手ながら、順調にプログラムを消化している。
この日の午前中に注目を集めたのは、キミ･ライコネンのアルファロメオだった。最も柔らかいタイヤを履いたキミ･ライコネンは、今シーズン初めて1分17秒に突入し、フェラーリのパワーユニットの優位を証明してみせ、最後にトロロッソ･ホンダに逆転されるまで、ライコネン＋アルファロメオがモニター最上段にいた。
クビアト＋トロロッソ･ホンダとライコネン＋アルファロメオだけが1分17秒台に入れ、リカルド＋ルノー以下を引き連れたが、ホンダ勢では、マックス･フェルスタッペンのレッドブル･ホンダも109周を走って5番手。パワーユニットの先陣争いに注目を集める結果となった。
また、出走が遅れていたウィリアムズが、ジョージ･ラッセルの手で午後になって姿を現し、1分25秒台のスローペースながら、23周を走り、10チーム総てのニューマシンが出揃った。
明日は、18日から始まった合同テスト1回目の最終日となる。
| バルセロナ・テスト1 （プレシーズン･テスト） – 3日目 結果 | |||||||
| 順位 | ドライバー | チーム | タイム | タイヤ | 周回数 | ||
| 1位 | ダニール･クビアト | トロロッソ | 1:17.704 | C5 | 137 周 | ||
| 2位 | キミ･ライコネン | アルファロメオ | 1:17.762 | C5 | 138 周 | ||
| 3位 | ダニエル･リカルド | ルノー | 1:18.164 | C4 | 80 周 | ||
| 4位 | セバスチャン･フェッテル | フェラーリ | 1:18.350 | C3 | 134 周 | ||
| 5位 | マックス･フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.787 | C3 | 109 周 | ||
| 6位 | ニコ･フルケンベルグ | ルノー | 1:18.800 | C4 | 63 周 | ||
| 7位 | ロメイン･グロジャン | ハース | 1:19.060 | C3 | 69 周 | ||
| 8位 | ピエトロ・フィッティパルディ | ハース | 1:19.249 | C4 | 48 周 | ||
| 9位 | カルロス･サインツ | マクラーレン | 1:19.354 | C3 | 90 周 | ||
| 10位 | セルジオ･ペレス | レーシングポイント | 1:20.102 | C3 | 67 周 | ||
| 11位 | バルテリ･ボッタス | メルセデスAMG | 1:20.693 | C3 | 88 周 | ||
| 12位 | ルイス･ハミルトン | メルセデスAMG | 1:20.818 | プロトタイプ | 94 周 | ||
| 13位 | ジョージ･ラッセル | ウィリアムズ | 1:25.625 | C3 | 23 周 | ||
※参考タイム：
1:18.247 / C3（バルセロナ･テスト2日目にルクレール/フェラーリが記録した最速タイム）
1:18.161 / C3（バルセロナ･テスト1初日にフェッテル/フェラーリが記録した最速タイム）
1:20.179（昨年のバルセロナ･テスト1初日にリカルド/レッドブルが記録した最速タイム）
1:17.221（昨年のバルセロナ･テスト2最終日にライコネン/フェラーリが記録した最速タイム）
1:16.173（昨年のスペインGP予選Q3でハミルトンが記録した最速タイム）
| タイヤの種類 / 作動温度領域 | |||||||||||||
| やわらかい | ← | → | かたい | ||||||||||
| C5 （Uソフト） | C4 （Sソフト） | C3 （ソフト） | C2 （ミディアム） | C1 （ハード） | |||||||||
| 85～115° | 90～120° | 105～135° | 110～135° | 110～140° | |||||||||
※（）内のタイヤの名前は昨年までの種類を参考にSTINGERで独自に割り振ったものです。
※通常のGP週末では全5種から選ばれた3つを硬い順から白黄赤に割り振られるため、タイヤは全部で3色しかありません。全5種が投入されるテストでは、両極端の硬さの2種類はサイドウォールのラインないテスト限定カラーが割り振られています。
【STINGER】
photo by
