ホンダF1パワーのテスト3日目
F1合同テスト3日目のホンダ陣営は、大過なくプログラムを進め、トロロッソのダニール・クビアトがベストタイムを記録した。
ジョディ・エジントン副テクニカルディレクターは、「やるべきことはまだまだありますが、いい仕事ができた一日でした」と、プログラムの進捗に満足そうに答えた。
「ダニールにとってバルセロナでの2日目の走行でした。エンジニアとともにマシンのセッティングと理解を進め、初日に比べて前進しました」
「まずは空力に関するテストから始め、多くのデータを収集しました。気温と路面温度が上がってくると、一般的なマシンテストを午前中に消化し、午後はロングランを行ない、タイヤに関する有益なデータを収集しました」
「この時期のバルセロナはシーズン中とはコンディションが異なるので、データの分析には注意が必要です。最後にショートランを行ない、今後の分析に役立つデータを収集しました。PUの面ではトラブルなく多くの周回を走行できました。信頼性の問題もほとんどなく、STR14は順調に進化を重ねていると言えます。やるべきことはまだまだありますが、いい仕事ができた一日でした」
レッドブル・ホンダのギヨーム・ロケリン レースエンジニアリング責任者も、「今日のテスト内容については満足しています」と、マックス・フェルスタッペンを走らせた3日目を振り返った。
「最初の2日間はマイレージを重ねることに焦点を当てていましたが、今日は主にマシンのセッティングに向けた作業にフォーカスしました。サーキット特性に合ったリヤウイングをトライしましたが、うまく機能していたと思いますし、マシンの特性を理解するうえでも有意義なものになりました」
「午後のセッションを通して多くのセットアップ変更を行い、パフォーマンスを向上できましたし、今日のテスト内容については満足しています」
「まだシーズン前テストですが、いいスタートが切れていると思います。初日にあまり走行できなかった分を今日は挽回できたと思います。できるだけ周回を重ねてプログラムを消化することが重要と考えていたので、予定していたよりも多く走行できて充実した一日になりました」
【STINGER】
photo by TOROROSSO / REDBULL