F1合同テストのローテーションの機微
F1合同テストの担当ドライバーは、チームによって、日替わりと午前中と午後の担当とに分かれている。
たとえば、レッドブル・ホンダは、4日間を、ガスリー→フェルスタッペン→ガスリー→フェルスタッペンと日毎に交代するが、フェラーリは、ルクレールとフェッテルを午前と午後に分けて4日間をスケジューリングしている。
それぞれの考え方で、ローテーションを組んでいるのだが、組み合わせには微妙な違いがある。ドライバーの体格の違いによるシートやポジションの調整作業もそのひとつ。
日替わりなら、セッション終了から翌日までの間にポジション変更の充分な時間があるが、午前と午後では、その時間が限られる。
ドライバー毎のポジション変更は、比較的簡単に調整できるような工夫がされているが、それでも、シートを換え、ペダル類を調整して確認するためには多少なりとうも時間がかかるが、午前と午後に交代できれば、比較的コンディションが近いところで二人の意見を確認できるというメリットもある。
そんなところにも思いを巡らせて、合同テストを眺めると、さらに興味が加速するかもしれない。
[STINGER]山口正己
photo by REDBULL / FERRARI