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F1トライバー予備軍の巣窟FIA-F2

日本人で最もF1に近い松下信治(前列左から2人目)を始め、20人が2019FIA-F2を闘う。

バーレーンの開幕戦を皮切りに、F1と同じスケジュールで12戦が行なわれるFIA-F2も、今週末から2019年シーズンが始まる。

GP2からFIA-F2と名前を換えてから3シーズン目となる今年は、日本のファンにとっても、松下信治のチャレンジで注目されるが、他にも注目ポイントはいつくもある。

まずは、2018ユーロF3チャンピオンで、7度の世界チャンピオン、ミハエル・シューマッハを父に持つミック・シューマッハがデビューすること。同じデビューでも、タチアナ・エルデロンがF2初の女性ドライバーとしてシリーズを闘うことも特記事項だ。

FIA-F2は今年、シャルル・ルクレール、ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、アレクサンダー・アルボンの3人をF1に送り込んだカテゴリーとして認識されている。

2019年シーズン開幕を前に、ヘレス・サーキットとカタルーニャ・サーキットで2回の合同テストが行なわれ、ミック・シューマッハーとニック・デ・ブリースが、それそれ3日間の最速タイムを記録した。

ピレリはミディアムとソフトのコンパウンドを提供する が、高い気温でタイヤ管理がキモになる。さらに、砂が舞ってコンディションが変化する滑りやすい路面での激しいブレーキングも課題になる。ピレリのマリオ・イゾラ・マネージャーは、「トワイライトのフォーミュラ1とは違って、猛暑の時間帯のレースになる。タイヤが熱劣化の厳しい状況にさらされる。シーズン中で最も磨耗の激しい路面を管理することが非常に重要になる」とコメントした。

また、笹原右京のライバルとしてフォーミラ・ルノーで闘い、F2で2シーズン目を迎え、今やF2のベテランとなったカーリンのルイス・デラトレスは、「ザヒール・サーキット最大の課題は暑さです。ザヒールは非常に暑いので、タイヤの劣化が激しくなります。また、風で砂が運ばれるので、常に変化する状況に適応する必要があり、11時半からのフリー走行と16時50分からの予選の間で気温がかなり変わるのも重要な要素です」とコメントしている。

「タイヤの劣化は非常に大きく、昨年の日曜日のスプリントレースで、ピットストップをした人もいたくらいです」

「コースレイアウトはかなりひねくれているので、追い越しは少し難しいけれど、少なくとも4箇所の追い越しポイントがあります」

いつになく面白いシーズンとして、2019FIA-F2が始まる。

[STINGER]山口正己
photo by FIA-F2

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