アロンソ、バーレーンでマクラーレンをドライブ!!
といってもレースに出るわけではない。以前から噂があった通り、レースの翌週、来週の火曜日と水曜日に行なわれるピレリのタイヤテストの機会に、マクラーレンの2019マシン、MCL34をドライブすると、BBCやSkysportsなど海外のメディアが伝えた。
マクラーレンの意図は、F1に慣れていない若いノリスと、マクラーレンの昨年型を知らないカルロス・サインツではなく、経験豊富な2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソにステアリングを握らせて、新旧マシンの違いを感じ取ってもらって、そのフィードバックをMCL34に注入したい、ということらしい。
マクラーレンによれば、2018年型のマシンは基本デザインに問題があって、闘えるポテンシャルが出せなかったが、今年は改善されているはずで、その比較を、去年型を知っているアロンソに感じてもらいたい、としている。
確かにアロンソなら、確実だろう。去年の得点は、ほぼほぼアロンソの力に依存したものだった。しかし、逆に言えば、これは現役の二人のドライバーの能力が足らないと考えていることになり、カルロス・サインツとランド・ノリスにとって嬉しいとはいいにくいことだ。
また、アロンソが走ってフィーリングを伝えたとして、それをフィードバックしてポテンシャルが簡単に上がるのかどうかは別の話でもある。またぞろ、ザック・ブラウン得意のスポンサー獲得のためのプロモーションではないのか、というささやきが聞こえているが、ともあれ、アロンソが走ることは、ニュースではある。さらなるニュースを期待して、来週を待つことにしようか。
[STINGER]山口正己
photo by GAZOO RACING