◆ライブタイムメモ決勝レース直前2019F1GP第2戦/バーレーンGP
<17時45分>(日本時間23時45分)
空のブルーが濃くなり始めた。
デビッド・ベッカムがグリッドに登場、フェルナンド・アロンソと談笑している。VIPが集まるグリッドに強い風が吹いている。
フェルスタッペン+レッドブル・ホンダは、「リヤが落ち着かずにいい予選ではなかったけれど、ミディアムタイヤのロングランは悪くないので、レースは追い上げるよ」。
1コーナーまでの距離が500m。先陣争いがリスキーになる条件はそろっている。
<17時55分>
バーレーン国歌斉奏。
風が強いと、コーナーでのダウンフォースが変化してアンバランスになることも大きいが、パウダー状の砂のいたずらが影響も懸念される。読めないレースの予感がする。
ドライバーがイヤープラグをつけ、ヘルメットを被ってコクピットに乗り込む。
<18時03分>
コースの随所に掲揚されたバーレーン国旗が真横にはためいている。風は強いが、気温は26度。熱帯のグランプリに変わりはない。グリッド上の発電機の音だけが響き、ザヒール・サーキットに緊迫感が広がっている。
<18時10分>
夕闇迫るバーレーン。空がミッドナイトブルーに染まり、1950年に始まったF1GPの999戦目のフォーメーションラップが、風速10m/sの中で始まった。
[STINGER]山口正己
photo by Honda