バクーのアルボン+トロロッソ・ホンダに期待!!
来週末のF1GP第4戦、バクーの市街地でのアゼルバイジャンGPは、21戦中MAXのリスキーさを誇る(?)高速コース。壁に近いのはモナコと同じだが、速度域がはるかに高く、文字どおり一触即発の危ないシチュエーションを特徴としている。
このコースで期待がかかるのは、スピードのあるフェラーリと、新たなパワーユニットを投入するといわれるホンダ勢だ。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、ここでも鋭い走りを見せてくれるはずだが、ピエール・ガスリーもじんわりとレッドブルのスピードに慣れ始めて期待を高めている。
そして、トロロッソ・ホンダの2人も、注目しておきたい。中でも、アレキサンダー・アルボンは二重丸の要注意だ。昨年、F1のサポートレースとして行なわれたバクーのレース1で優勝した実績がこことの相性を証明している。
F2は、2レース行なわれるが、レース1は、タイヤ交換も義務づけられ、ドライビング能力だけでなく、タイヤ交換のタイミングやタイヤの効果的な使い方など、F1に通じるポテンシャルが要求される。そのレース1でF2初勝利を飾っているアレキサンダー・アルボンに、だから期待が高まる。
アルボンのただ者ではないポテンシャルは、中国GPでクラッシュしたことを完全に忘れさせる追い上げリカバリーで証明されたが、さらにバクーで、次のステップが見られるかもしれない。
もちろん、中国では不条理なペナルティを与えられたチームメイトのダニール・クビアトにも、別の期待をしておきたい。いずれにしても、ホンダ・パワーの4人が、アゼルバイジャンGPで大きな注目を集めることに間違いないはずだ。
[STINGER]山口正己
photo by Honda