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進化間違いなし?!–第4戦バクーの超高速コースへのホンダの構え

ホンダは、ここまでの3戦で集積したデータを検証し、第4戦アゼルバイジャンGPに向けて、正常進化したパワーユニットを投入する。

ホンダF1レーシングの現場を統括する田辺豊治テクニカルディレクターは、「シーズン第4戦のアゼルバイジャンGPは、バクー市街地サーキットで開催されます。市街地らしい90度コーナーと2kmを超えるストレートが組み合わされ、ストリートサーキットの中ではカレンダー中で最も高速になります」とシリーズ中最もパワーが要求されるロングストレートを持つコースを説明した上で、以下のようにコメントした。

「長いストレートを含むコー スレイアウトでは、エネルギーマネジメントが一つのキーになります。昨年来、いろいろと学んできたノウハウを活かして最適化を図りたいと思います」

田辺TDは、前戦の中国GPの木曜日に、「テストとここまでの2戦で集めたデータを、“将来のために使う”」とし、その“将来”を、「今週末ではない」と答えていたが、実は2週間先のアゼルバイジャンGPを“将来”とイメージしてのコメントだったとも取れる。

いい意味でのタヌキ的コメントは、自信に裏打ちされた現状のホンダのポテンシャルを感じさせた。

「前戦中国GPでのクビアト選手のPUトラブルを解析した結果、初戦より使用してきたICEに品質観点での課題を確認しましたので、今回のラウンドから4台全車にアップデートしたSpec2のICE投入を決めました。アップデートの内容は、主に信頼性の向上ですが若干のパフォーマンスアップも行っています。最善を尽くしてレースに臨みたいと考えています」

レッドブルは三強の中でポジションをさらに高いところに持っていくことが期待され、トロロッソ・ホンダは中堅の中で一歩リードするポジションにつける可能性が出たと見ることができる。週末のセッションが始まって直ぐにホンダの進化が確認できるかもしれない。

[STINGER]山口正己
photo by Honda

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