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アゼルバイジャンGP初日トピックス

4回目を迎えた超高速バクー市街地サーキットでのアゼルバイジャンGP初日の主役は、先輩セバスチャン・フェッテルを押さえ込んで最速タイムを記録したシャルル・ルクレールよりも、ルマンホールのフタだった。

◆マンホールの蓋

1時間半予定のフリー走行1がはじまっで10分少々が経過、それぞれ1周の確認走行を終え、連続周回が始まりはじめた時に、長いストレートのひとつを全開で走行中のジョージ・ラッセルのウィリアムズが、突然、ジャンプするような衝撃を受け、コースサイドにマシンを停めた。

ストレート部分のマンホールの蓋が外れて、ボディ下にぶち当たったからたまらない。ラッセルのウィリアムズは、モノコックまで傷める深い傷を負ってしまった。

当然赤旗が提示されたが、この事故で、コース全体に渡ってマンホールの蓋の安全性の確認のために、以降の走行は中止となった。

元々少ないセッティングの時間を削られたチームは、テンションをあげて午後のフリー走行に臨み、超高速でリスキーなコースで、緊迫あふれる1時間半が展開した。

◆フェラーリの“内戦”、深まる?!

フリー走行2の結果は、以下の通りだが、1-2を形成したフェラーリの2台の間には、0.3秒以上の開きがある。この数字もセバスチャン・フェッテルにとっては気分がいいものではないだろうが、さらに、1分42秒台と1分43秒台のラインが二人の間に引かれたことも、ルクレールの自信を加速し、フェッテルの神経を逆撫でしたかもしれない。

1. ルクレール+フェラーリ 1分42秒872 28周
—-以下、1分43秒台
2. フェッテル+フェラーリ 1分43秒196 28周
3. ハミルトン+メルセデス 1分43秒541 31周
4. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ 1分43秒793 24周
—-以下、1分44秒台
5. ボッタス+メルセデス 1分44秒003 31周
6. クビアト+トロロッソ・ホンダ 1分44秒177 9周

◆ホンダ・パワー炸裂

このレースに“スペック2”と呼ばれる最新バージョンを投入したホンダ。20%のパワーアップと言われているが、ここまで万全だった信頼性もそのままに、一歩進化したパワーユニットであることが超高速コースの初日に証明された。

4台の総てがトップ10に食い込み、フェルスタッペン+レッドブル・ホンダは、メルセデスに割ってはいる4番手。レースがさらに楽しみなものにしてくれている。

◆6位ながらクラッシュのクビアト+トロロッソ・ホンダ

速さとリスクが同居するバクー市街地サーキット。クビアト+トロロッソ・ホンダは、フリー走行2の最初の30分を、ステアリング・ホイールの不具合修正のために失ったが、走り始めると直ぐにスピードを見せ、6番手タイムを記録。しかし、その後に、壁の餌食になってしまった。

速さとリスクが比例するのがバクーのコース。誕生日のダニール・クビアトにとっんても、厳しさは一緒だった?!

最速タイムのルクレール+フェラーリも、アタック中にターン6の壁にリヤをヒットさせヒヤリとさせる場面があり、フェッテル+フェラーリもターン2でランオフエリアのお世話になり、ハミルトン+メルセデスも、タイヤをロックさせてランオフエリアに逃げる場面を見せた。リスクなしに好タイムは出ない、ということだ。

◆マクラーレンの好調?!

カルロス・サインツが7番手、ランド・ノリスが10番手。マクラーレンの若い二人が順調な仕上がりを見せている。

◆ニアミス!!

セッション終盤、高速区間でハミルトン+メルセデスとマグヌッセン+ハースが際どくニアミスしてヒヤリのシーン。

[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by REDBULL

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