レッドブル・ホンダのガスリーが来た–モナコGP初日トピックス
2019F1GP第6戦モナコGPは、5月23日木曜日にスケジュール初日を迎え、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのメルセデスが、トップの座を何度も入れ換えて、フリー走行とは思えないタイム合戦を展開、結果的にハミルトンがベストタイムを記録したが、ボッタスとの差は0.081秒と拮抗したものだった。今回の注目のひとつが、メルセデスのふたりのポールポジション争いになることが決まった。
メルセデスの宿敵となるべきフェラーリは、ブレーキに苦しんでいるのか、エース格のセバスチャン・フェッテルも、地元のモナコGPを楽しみにしていたシャルル・ルクレールも、もう一つキレが見えない初日となった。
ホンダ・パワー勢は、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが気を吐いた。フェルスタッペン+レッドブル・ホンダは、フリー走行1も2もピットガレージで長時間の作業を強いられ、フリー走行1では終盤に出走して瞬時に2番手タイムを記録したが、フリー走行2では、終盤ピットを出た後に、フェルスタッペンからピットに、「よくない。滑るし、アンダーステアも出る」と苦言が飛んだ。
トロロッソ・ホンダは、アレキサンダー・アルボンが駿足を見せ、昨年のF2ウィナーの面目躍如。確実にQ3進出レベルの仕上がりを見せたが、ダニール・クビアトは、もうひとつしっくりこない初日となった。
また、特筆すべきは、中断のタイム差。トップ4の1分11秒台に続く5番手から17番手が1分12秒と超満員すし詰め状態。コースの距離が短いとはいえ、去年の予選も1分12秒台に10台がひしめいていたが、今回のフリー走行2では、5番手から17番手の13台が1分12秒台に詰め込まれ、中団の争いが激しくなることを予測させている。
モナコGPは、いつものように明日の金曜日にF1の走行は休み、土曜日にフリー走行3と予選、日曜日に決勝レースが行なわれる。
◆フリー走行2結果
1. ハミルトン+メルセデス 1分11秒118
2. ボッタス+メルセデス 1分11秒199
3. フェッテル+フェラーリ 1分11秒881
4. ガスリー+レッドブル・ホンダ 1分11秒938
—-以上、1分11秒台
5. アルボン+トロロッソ・ホンダ 1分12秒031
6. フェルスタッペン+レッドブル・ホンダ 1分12秒052
7. マグヌッセン+ハース
8. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
9. ライコネン+アルファロメオ
10. ルクレール+フェラーリ
11. グロジャン+ハース
12. ノリス+マクラーレン
13. サインツ+マクラーレン
14. クビアト+トロロッソ・ホンダ
15. ペレス+Rポイント
16. フルケンベルグ+ルノー
—-以上、1分12秒台
17. リカルド+ルノー
18. ストロール+Rポイント
19. ラッセル+ウィリアムズ
20. クビツァ+ウィリアムズ
[STINGER]山口正己