全員一致で「気が抜けない」ハンガリーGPの舞台
今週末のハンガリーGPの舞台は、ドナウ川を挟んでブダとペストで形成される歴史の街ブダペストの中心地から北東に20kmほどの小高い丘の上のハンガロリンク・サーキット。このコースに対するドライバーの印象は、まるで判で押したように同じだ。
曰く、「トリッキーなコーナーが連続し、ストレート部分も短いので息を吸う暇がない」。ハンガロリンクは、“ミッキーマウス・サーキット”とも呼ばれ、まるでネズミがチョロチョロするようなせわしないコース、ということだ。
ストレートが短いために、追越しが難しく、予選が重要なのも特徴のひとつ。ピレリ・タイヤのマリオ・イゾラ責任者は、「高温になってタイヤの管理が重要」と指摘し、そこもドライバー全員の共通認識だ。
もうひとつ、全員がここを「得意なコース」と言っているのも面白い。まずは予選のポジションに全員が集中するわけだが、気になるのは、天気予報が金曜日と土曜日の雨を予測していること。日曜日はドライコンディションになりそうだけれど、金曜日と土曜日が雨では、問題のタイヤの管理が一段と難しくなる。
さて、33回目のハンガリーGPには、どんなドラマが待っているのだろうか。
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by FERRARI