ガスリーは大丈夫!?
絶好調のマックス・フェルスタッペンと比較するのは酷ではあるけれど、ピエール・ガスリーは不振続きだ。
ハンガリーGPでフェルスタッペン+レッドブル・ホンダがハミルトン+メルセデスとの文字どおりの死闘を展開し、2位に破れたが、ガスリー+レッドブル・ホンダは、6位に入ったものの周回遅れを喫した。
ここまでの12戦で、フェルスタッペンが181点を稼いでシリーズ3番手に着けているが、ガスリーは、63点。なんとか三強6台の中にしがみついているが、ハンガリーGPでは、格下のはずのカルロス・サインツのマクラーレンの後塵を浴びた。
シーズン前のテストでのスピン/クラッシュのショックから立ち直ったかにみえていたが、ドライバーのテクニックがタイムに影響するハンガリーのオンガロリンクでの闘いぶりは、一昨年のスーパーフォーミュラや、去年のトロロッソ・ホンダでの活躍とは別人のようなレースだった。
スタート直後にフェラーリのセバスチャン・フェッテルをオーバーテイクし、表彰台は逃がしたが、自己ベストに並ぶ4位でフィニッシュしたイギリスGPのようなレースを、夏休み明けの高速連戦、スパ-フランコルシャンとモンツァで再現できるか。夏休みに、ピエール・ガスリーがどこまで回復するのか、楽しみでもあり、怖くもある。
[STINGER]山口正己
photo by [STINGER-Iguchi]