大成功の“Aeroscreen”初テスト

スコット・ディクソンインディカーのに装着された防御スクリーンは、想像以上に巨大。安全のためには、見慣れるまで待つしかない?!
インディカーとレッドブル・アドバンス・テクノロジーズ(RBAT)の共同開発で進められている防御スクリー“Aeroscreen”のテストが、10月2日に最初のテストを行なった。
チップガナッシレーシングのスコット・ディクソンと、チーム・ペンスキーのウィル・パワーのベテラントップドライバーが、ステアリングを握り、2020年NTT IndyCarシリーズたらの採用に向け、パワーが最高速度224.591 mphで129周、ディクソンが最高の224.501 mphで128周を走行した。
「我々は非常に高い期待を抱いており、すでにその期待を上回る結果を確認し、本当に誇りに思っています」と、インディカー社長のジェイ・フライはコメントした。

こちらは、チーム・ペンスキーのウィル・パワー車。
Aeroscreenは、コックピットに飛翔して衝突する可能性のある破片や物体でドライバーの負傷のリスクを軽減するために開発された。コックピットを含むドライバーの安全性の革新は、チタンフレームワークによって固定された弾道エアロスクリーンで構成されている。
RBATは、スクリーンの内側に反射防止コーティングが施されたポリカーボネート積層スクリーンを持ち、水滴飛散処理と曇り止めが処理され、レーシングコンストラクターのダラーラ(Dallara)が空力設計を担当した。
チタン製フレームワークは、3点支持で取り付けられる。耐荷重は150キロニュートン(kN)とされ、これは現在F1で使用されているHaloデザインのFIA荷重に相当する。 1キロニュートンは約225ポンド(約102kg)に相当する。
ウィル・パワーは、「完成はとてもうれしいです」と語った。 「安全性の大きな一歩であり、他のオープンホイールのカテゴリーがそれに続くことを期待したい。 1日間ドライブした後だと、それなしでは裸のような感じになります」
INDYCARは、10月7日にチーム・ペンスキーのシモン・パジェノーと、アンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンターレイに、パーマネントロードコースのバーバー・モータースポーツパークでAeroscreenのテストを予定し、10月15日には、ディクソンとチーム・ペンスケのジョセフ・ニューガーデンと、ショートオーバルのリッチモンド・レースウェイ、そして11月5日には、アロー・シュミット・ピーターソン・モータースポーツのジェイムス・ヒンチクリフと、デイルコイン・レーシングセバスチャン・ブルデーが、ストリートサーキットのシミュレートできるロードコース、セブリング・インターナショナル・レースウェイで走行する予定で、実用に向けて、着々と開発と確認が重ねられる。
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photo by INDYCAR




