ホンダ・パワー4人の日本GPの決意
ホンダの地元、屈指の難コース。鈴鹿サーキットへの想いはそれぞれだが、ホンダ・パワーを積む4台のドライバーの心中にあるものは、また、特別。
ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
Hondaのドライバーとして鈴鹿は、本当に特別!!
「鈴鹿でのレースにはワクワクしています。鈴鹿はシーズンを通じたベスト・サーキットの一つだし、最もエキサイティングなコースだと思います。第1セクターは、F1マシンのスピードと強力なダウンフォースを実感でき、ほかのどのサーキットにもない感覚を味わえる一方で、コースにはグラベルがあるので、一つのミスが命取りになってしまいます」
「日本のスーパーフォーミュラでもレースをしたので、多くの思い出があるし、間違いなくお気に入りのサーキットの一つですが、鈴鹿に来るたびに、ジュール(ビアンキ)のクラッシュも思い出します。ここは、常に強い印象を残すサーキットだと思います」
「もう一つ、鈴鹿が最高のレースだと思う理由は、常に多くのファンの声援で、心が温まります。Hondaのドライバーとして鈴鹿に来ることは、本当に特別なことです。すべての日本の方々が僕らを応援してくれるからです。また、ここに帰ってくることができました。昨年、僕らはHondaのファクトリーを見学してからレースに臨み、今回も訪問しました。Hondaの力強いサポートに対して非常に感銘を受けています」
ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
日本のファンは特別な存在
「鈴鹿はすばらしいコースです。高速コースでありながら、序盤のS字、デグナー、そして130Rでは勇敢さが試され、ウエットならなおさらです。高速コーナーでどれだけの走りができるかという指標になっているので、ドライバーたちは鈴鹿サーキットを愛しています。ドライバーとして、こうしたコーナーを攻略していくことは、非常にすばらしいことですし、誇りに思います」
「オーバーテイクのチャンスもあるので、レースの観点から見ても楽しいと思うし、鈴鹿が素晴らしいレースの舞台になってきたことを表していると思います。サーキットの雰囲気もよく、Hondaパワーユニットを搭載するチームとしては非常に特別なレースです。ファンからの応援で、とてもエキサイティングないいレースを見せられると思います」
「残念ながら、まだ鈴鹿で入賞したことがないので、Hondaの一員として今回は確実にポイントを獲得しなくてはなりませんし、それが特別な意味を持つと思います」
アレキサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
今年一番楽しみにしていたサーキット
「僕にとっては初めての日本GPになるので、鈴鹿へ行くのを楽しみにしています。鈴鹿ではカートのレースしか経験がなく、F1マシンで走るとどうなるのかワクワクします。コースは本当に面白そうですし、今年僕が一番楽しみにしていたサーキットです」
「Hondaのホームレースなので、いい結果を出したいと思います。今年の初めに東京へ行ったときも、皆さんから大きな声援をもらいました。熱いファンだとは聞いていましたが、信じられないくらい多くの人が集まってくれて、プレゼントもたくさんもらいました。マックスが、グランプリ中は他と比べ物にならないくらいに盛り上がると教えてくれたので、サインペンをいつでも準備しておこうと思います!」
「スムーズなレースウイークを過ごして、いいスタート位置を獲得し、トップ争いをできればと思っています」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
日本のファンのために全力投球!!
「鈴鹿は特別な場所なので、本当に楽しみ。17歳になったばかりのときに鈴鹿のフリー走行でF1デビューを果たしたことは、絶対に忘れない思い出です。まだ勝利はないので、一段上に立ちたいです」
「ドライブが本当に面白いコースでいつも楽しんでいるし、鈴鹿のすべてが大好きです。伝統があり、高速コースながらコース幅が狭いので、トラック全体を使って走ることが大切です。ターン3~6にかけてのS字区間は一つのコーナーで遅いとその先にも影響するので、流れるように走るためには適切なマシンバランスを見つけ出す必要があります」
「フェラーリはパワーがあってストレートで速いので、手ごわいと思うけれど、僕らのマシンはコーナーで速く、そこで差を詰められればと思ってます」
「日本のファンはとても情熱的で、たくさんの人が応援してくれる風景は最高です。今年はHondaとともに迎える日本GPなので、さらに特別なものになるでしょうね。ここまでHondaといい結果を出すことができているし、簡単にはいかないと思いますが、日本のファンのために全力を尽くします」
【STINGER】
photo by Honda