シンプルな中に輝く赤いHONDAロゴ
トロロッソから変わったのは名前だけではなかった。2020年用の真新しいAlphaTauri AT01は、発表セレモニーで印象的な姿を現した。
元F1ドライバーのデビッド・クルサードがプロデュースしたファッションショーから始まったセレモニーで、白いベールから現れたのは、白を基調とし、黒に見える濃紺と、ワンポイントとなるHONDAのロゴがキラリと光る新鮮なカラーリング。
トロロッソ・ホンダは、昨年、ダニール・クビアトとピエール・ガスリーが、それぞれドイツとブラジルで表彰台を射止め、チーム始まって以来のシリーズ6位を達成した。これは、セバスチャン・フェッテルがイタリアGPで優勝した2008年を含み、1985年に前身のミナルディ時代が始まり、2006年にとトロロッソに名称変更したチーム創設以来の好成績となった。
「新しい名前、新しいカラーリング、そして技術的にチームは昨年から大きく進化を続けています。去年のチームのパフォーマンスから、今年は強い年がきたいできます」とダニール・クビアトは興奮気味。ピエール・ガスリーも、「ブラジルの表彰台で2019シーズンをきれいな形で終えました。チームには素晴らしいエネルギーがあり、全員が非常にやる気に満ちています」とはじける笑顔でコメントした。
アルファ・タウリとは、牡牛座の中で赤く輝く恒星のひとつであり、ここでも赤牛のつながりは強固に守られ、ファエンツェのチームは、名前が変わっても、レッドブルのサテライトに変りはない。
美しいニュカーは、2月15日にイタリアのミサノ・サーキットのフィルミングデーでシェイクダウンをダニール・クビアトの手で行ない、2月19日にカタルーニャ・サーキットのF1合同テストに参加する。
[STINGER]山口正己
photo by ALPHA TAURI