アロンソ、新体制で2020インディ500へ–三大レース制覇最後の関門
2月25日、フェルナンド・アロンソは、アンドレッティ・オートスポートと決別、アロー・マクラーレンで5月24日の第104回インディアナポリス500マイルレースに参戦することを発表した。
アロンソは、当初、2020インディカー・シリーズにフル参戦する予定だったが、結果として参戦はインディ500だけになった。
今年のチームは、アロー・マクラーレン。オリバー・アスキューとパトリック・オワードとアロンソのトリオになり、アロンソは、ゼッケン66のローフ・モルタゲージ・アロー・マクラーレン・SP( Ruoff Mortgage Arrow McLaren SP–シュミット・ピーターセン)をドライブ、エンジンはシボレーを搭載する。
気になるのは、ローフ・モルタゲージが、決別したアンドレッティのメインスポンサーだったこと。マクラーレンのザック・ブラウン代表は、「ローフ・モルトゲージは、もっと大きなプロモーションを欲していた」とコメントした。
アロンソがビッグネームで、大きな注目を集めることは間違いなく、大きなプロモーションが実現するだろうが、後先関係なく、ビジネスライクに徹するブラウン得意の義理も人情もない冷徹な商売の進め方の結果だったことが伺える。
アロンソも、身勝手な行動で知られるが、今回も、フル参戦がいつのまにかインディ500単発になった。もともと、インディカー、なかでも超高速のインディ500では、ホンダ・エンジンが有利と言われるが、シボレーを使わざるを得なくなったのも、身勝手さの行き着く先だったとの見方もある。
【F1-STINGER】
photo by INDYCAR