ドライバーが語るテスト最終日のホンダの仕上がり
バルセロナで行われたプレシーズンテストは、28日に6日間のスケジュールを終え、アストンマーチン・レッドブル・ホンダがトップに0.073秒差に迫る2番手でテストを締めくくった。
午前のセッションを担当したアレキサンダー・アルボンは、セッション序盤を空力テストに費やして59周し、午後のマックス・フェルスタッペンに交代。Red Bull Racing にとっては上々の結果でテストを終えた。
Scuderia AlphaTauri Hondaも、一人で最終日を担当したダニール・クビアトが、160周を走破し、有益なロングランをこなすと同時に、C4タイヤでは燃料搭載を少なくしたアタックも行い、1分16秒914をマークした。
6日間の過密なテスト期間を終えた後、HRD Sakuraとミルトン・キーンズで検討最適化の作業が行なわれ、開幕戦オーストラリアGPに挑む。オーストラリアGP決勝は、3月15日。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
1:16.269 / 45周
「この2週間で、メルボルンの開幕戦に向けて明確な手ごたえが感じられ、いい準備ができました。6日間で望んでいたすべて試すことができ満足しています」
「もちろん、ハードワークは続けなければならないし、改善箇所は常にあります。完璧なマシンなど存在はしませんし、ましてやシーズン前のこの時期なので、さらなる進化を目指して取り組んでいかなければなりません」
「僕もアレックス(アルボン)も、いくつかミスはありましたが、心配はしていません。開幕戦でそ うなるよりも、このテストの場でマシンの限界を見極めたかったのです。あとでボロが出るよりもよかったですし、メルボルンではさらなるペースを発揮できると思います」
「メルセデスは予想通り速いですが、現時点ではあまり気にしないようにして います。彼らがどんなことをしているのかは分からないので、自分たちのことに集中します。僕らのペースはなかなかいいですし、いいスタートになりました。メルボルンで競争力を発揮できればと思います」
アレキサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
1:17.803 / 59周
「テストの6日間は充実して進みました。多くの周回を重ねることができ、開発パーツのテストもいい結果を得られました。解析するデータはたくさんありますが、マシンに対する理解が深まり、優れた部分も発見できたので、非常に好調なテストでした」
「メルセデスは間違いなく速いし、フェラーリも好調そう。それぞれの立ち位置を見極めるのはとても難しいけれど、RB16は、最初の周回から力強さを実感できましたが、開幕戦が始まるまでは状況は分かりません。いよいよレースが始まると思うとワクワクして待ちきれません」
ダニール・クビアト(スクーデリア・アルファタウリ)
1:16.914 / 160周
「実りあるテストでした。最終日には多くの周回を重ね、取り組んだ内容に満足しています。コースに出るたびに気づきや学びがたくさんあるので、今日のデータはすべて解析し、オーストラリアでの開幕戦に向けてベストなパッケージを準備し ます」
「今日の前半の課題が、僕の最速ラップに約0.1秒影響しましたが、午後のプランにその対策を盛り込み、セッション中に解決しました」
【F1-STINGER】
photo by Honda