アレジ、息子のためにフェラーリF40を売却!!
フェラーリ、ベネトン、ティレルなどで活躍したフランス人のジャン・アレジが、息子のジュリアーノ・アレジのFIA-F2の参戦資金を捻出するために、所有していたビンテージ・スポーツカーのフェラーリF40を売却したことを『sky f1』がポッドキャストで伝えた。
F40は、5千万円弱で発売されたが、まさしく鰻登りに価格が高騰し、一時は2億円を超えていた。現在、値が下がったとは言え、億はくだらない希少価値をもつモデルだ。
ジュリアーノは、2016年からGP2に参戦、2017年にFIA-F2に名称変更された後もキャリアを継続し、フェラーリのヤングドライバーズ・アカデミーにも抜擢され、父親のコネクションもあって、一歩一歩階段を登り、いまやF1にもっとも近い一人として注目されている。
アレジは、F40売却について、ステイホームトーク番組で、「ジュリアーノのレース費用をカバーするためにそうした」と、当然のこととしてコメントしている(※F40売却についてのコメントは15分20秒頃から)。
ちなみに、ステイホーム・トークで、アレジのバックに写っているのは、お城を改造したと言われるフランスの自宅(上の写真)。アレジ・ブランドのワインのためのぶどう畑を見渡す庭にプールがあるが、そのプールは、深さが調整できる特殊な構造になっていた。もちろんそれは、後藤久美子さんとの間に誕生したジュリアーノのための特別仕様だった。
我々庶民には想像もできない夢物語だが、世界レベルのドライバーがこうした境遇で育つのは珍しいことではない。言わばこれはジュリアーノの才能。あとはジュリアーノが、この勢いを背中に受けて、F1に到達する努力をするだけだ。
[STINGER]山口正己
photo by the raceers / FIA-F2