リアルなレースでなければ起こらないこと
新型コロナ・ウイルスの影響で開幕が遅れていた2020年のインディカーシリーズが、6月7日にテキサスで開幕した。もちろん観戦したよ。見どころいっぱいのレース内容でとても楽しめた。今回のレースは、佐藤琢磨が予選でクラッシュしてしまったことで、マシンの修復がスタート時間に間に合わずに出走ができない事件から始まり、アンドレッティ・オートスポーツのA.ロッシとR.ハンターレイはエンジンを始動させることができずに後方からのスタートを強いられたり、ドリンクトラブルで飲み物が飲めないドライバーまで現れた。
このようなことは、ゲームでは基本的に起こりえないこと。バーチャルではボタン一つでマシンは新品になるし、エンジンが始動しないなんてことはまず起こりえない。ドリンクシステムのトラブルが起こるなんてことは、もってのほか。プレイヤーがペットボトルの蓋をひねればいいだけだしね。
「レースをすることだけ」がレースに勝つための手段ではないということを、今回の開幕戦を観て強く感じたよ。
[スティングくんでした]
Photo by STINGER
movie by INDYCAR