待ちきれないマクラーレンの二人
マクラーレンF1チームは、開幕戦を前に、「レースから離れた時間を取り戻す時がきた!」と喜びを表現し、二人のドライバーの声を届けた。
今週末の2020年開幕戦オーストリアGPは、2019年12月1日のアブダビGPから217日ぶり、そして2020のテスト最終日の2月末から4カ月待たされた待望のレース。二人は興奮を抑え切れずに待っているが、興奮するのも無理はない、同じレッドブル・リンクで、開幕2連戦が行なわれるからだ。
◆カルロス・サインツ
「レースがない長くて辛い時間の後に、ついにそれを取り戻す時が来ました! 何年も前にゴーカートを始めて以来、ボクの中で競走がない最長の期間だったんだ!!」
「マクラーレンMCL35は、テストで本当にいい感じで、昨年に続いて好調だったので、ようやくレースができるのがメッチャ嬉しいよ!!」
「見方を変えると、コースを離れていたのは、興味深い時期でもあったけれど、今ではレース・モードに戻して、2020年シーズンに集中しています」
「レース数が減って、さらにライバルとの闘いが激しくなにので、集中力を失うわけにはいかないね。8戦が正式に決まっているけれど、何戦にあるのか、レースの数すら知らないというのは、いままでないシナリオなので、ポイントは1ポイントでも重要。自分ができる最高レベルを発揮して、チームを助けるためにあらゆることをしますよ!! トレーニングを続けて体調もバッチリで、クルマに戻る準備ができているので、今すぐにでもFP1を走れます!!」
「昨年は、オーストリアでは、グリッドダウンのペナルティのために後ろからスタートしなければならなかったけれど、予選19番手から追い上げて8位でゴールするいいレースができて、追い越しのチャンスがたくさんあることがわかったんだ」
「ただ、今回は2週連続のダブルヘッダーになるので、ライバルとの関係がどうなるか、自信を持ってパフォーマンスを予測するの簡単じゃないね。同じコースでのダブルヘッダーは、参加する全員に新たな課題を突きつけるから、必要なテーマだけを抽出しなくちゃ。日曜日にライトが消えるまでに、最高のポジションを目指して戦う準備を完了させていなくてはならないね」
◆ランド・ノリス
「F1マシンのコクピットに戻るのが待ちきれないよ!! 久しぶりだから こんなに長い休憩は、7歳でレースを始めてから一番長かったから、本当に楽しみ!!」
「ボクはこの期間中、トラックから離れていても鋭い状態を保って、いつでもレースに戻る準備ができるように努力してきたんだ。たくさんのフィジカル・トレーニングを重ね、シミュレーターにこれでもか、というくらい乗っていました。そしてここ数週間は、カルロス(サインツ)と、カートとF3を走らせて、できる限りの準備を整えたんです」
「とにかく、オーストリアで再びスタートできるのが嬉しい。昨年のここは、総てがうまくいって、5番グリッドからスタートして6位でゴールできたからね」
「そのコースで2週間連続でレースをするのは興味深い挑戦だけれど、久しぶりのレースがどんな方向に進むかによって、2戦目の戦略を分析する絶好の機会にもなると思う」
「土曜日の予選は全員がスピードを取り戻すはずだけれど、無観客になったので、ファンのサポートを感じながら走れないのは本当に残念だけれど、みなさんの安全が優先事項だからね。とにかく、ファンに良いショーを提供するために、できる限りのことをしますよ!!」
【STINGER】
Photo by McLaren