アルファタウリ・ホンダのイギリスGP-その2 クビアトー
1951年に初めて行なわれたF1GP。その記念すべき第一回となったイギリスGPが、70年目を迎え、今週末からの2連戦は、気合モリモリのイベントになりそうだ。もちろん、参加するチームやドライバーもその歴史の重さを認識して、シルバーストンのレースを待っている。
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは興奮気味だ。
ダニイル・クビアト
「待ちに待った開幕戦3連戦でオーストリアとハンガリーで再びレースに戻ってうれしかったです。3レースの後、ボクたちのクルマの長所と短所を特定するのはまだ少し難しいかな。エンジニアと、どんなレースでも通用する強固なベースラインを見つけるために引き続き作業しています」
「全体的に、レースペースには満足していたけれど、ブダペストの予選では、クルマに不満がありました。その理由を知って、今週末シルバーストーンで違うことを試して、改善できるかどうかを確認します」
「日曜日のレースのマシンの状況内容に満足しているけれど、グリッドの10番手以内でスタートできれば、もっとイージーでストロングなレースができるようになります。一発アタックで絞れる何かを確認したいですね」
「セカンドグループの戦いは、去年よりはるかに接近しています。たとえば、レーシングポイントは大きな前進を遂げ、ボクたちの前を走っています。マクラーレンも同じ。この2チームは目の上のたんこぶです」
「ハンガリー以来、久しぶりにシミュレータでセッションを行なうことができ、ボクにもチームにもとても役に立ちました。ボクのエンジニアは、ビデオ通話だったけれど、うまくいった。最初はちょっと違和感があったけれど、うまく機能させることができました」
「これで、3連戦を終えて、次のトリプルヘッダーに向かいます。エネルギーレベルを管理し、リフレッシュします。もちろん、メカニックにとっても厳しい連戦だけれど、すべてがヨーロッパ圏内なので、長いフライトもなく、ジェットラグの心配もないですから」
「2レースが行なわれるシルバーストーンは、非常に興味深いトラックですね。ロングストレートのおかげで良いレースが期待でき、ドライブが楽しめるので、よい週末のカギとなる良いベースラインのセットアップがすぐに見つかることを願っています」
「2連戦となるシルバーストンですが、2週目に向けてさまざまなタイヤコンパウンドが用意されています。柔らかいタイヤを使用することはかなり大きな変化が期待できるので、それらの特性をできるだけ早く理解しようとします」
「3連戦の締めくくりとなるシーズンの6戦目は、バルセロナです。いつもの5月上旬から8月の半ばに移動することから、冬のテストと5月の通常のレースでは、さまざまな条件が異なるけれど、これに対応するのは楽しくて興味深い作業になるはずです」
アルファタウリ・ホンダの二人が完璧に準備を整えたとして、油断できないのは、この季節のイギリスは、気まぐれな雨が降ることだ。それも含めて、週末からの5連戦は、興味津々のレースになりそうだ。
【STINGER】
photo by Scuderia AlphaTauri