無限ホンダが戻ってくる!?
先週金曜日に行なわれたF1活動の終了の社長会見を受け、ホンダの周辺がくすぶり、炎が見え始めている。八郷隆弘社長は、2021年一杯でF1活動を終わると断言したが、ホンダのF1をとりまとめている山本雅史マネージング・ダイレクターは、「スムーズな離脱」を脳裏に描いている。
ズバリ、それは、無限ホンダの復活か!?
無限は、本田の創始者宗一郎の長男の博俊が代表を務め、1992年から2000年までF1活動を行ない、アロウズとジョーダンにエンジンを供給、1996年のモナコGPを始め、4勝を記録した。
活動期間は、ホンダの第二期終了と第三期スタートの時期とピッタリ符合するが、それはホンダの休止期間をつなぐ役目をになっていたからにほかならず、今回も、同様の形と思って間違いない。
そして、想像力をさらに勝手に高めると、ホンダF1レーシングの山本雅史マネージング・ダイレクターと、現在のホンダのパワーユニットの開発の中心人物である浅木泰昭執行役員、そして、F1活動の現場を指揮する田辺豊治ホンダF1レーシングテクニカルディレクターが定年を迎えることも、ピッタリ符合している。
この3人の生え抜きが、無限に移ってF1活動を継続する、という想像は夢がある。八郷社長が“2021年のホンダは、全力で取り組む”とコメントしたのは、そこに向かって、という意味だった!?
[STINGER]山口正己
photo by Honda