角田裕毅圧巻の3勝目でF1に準備完了!!
ザヒールGPのサポート・レースとして行なわれたFIA-F2のレース1で、角田裕毅(カーリン)が別格の速さを見せた。
角田裕毅 カーリンは予選で3番手に甘んじ、さらにスタートでポジションを落としたが、次々に前車を仕留め、23周目にマゼピンとシュワルツマンの1-2バトルに追いつくと、まずはシュワルツマン、35周目にマゼピンに仕掛けて、オーバーテイク。二人とも、抜き返されない場所とタイミングをイメージした計算し尽くした走りで抜き去り、スピードだけでなく格違いの強さを見せつけ、「最高の気分です。オーバーテイクでトップに立てたのは、本当に嬉しい」と喜びを表現した。
その様子を目撃したF1関係者は、一堂に“YUKI TSUNODA”のポテンシャルを絶賛、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホナーは、マゼピンをパスした瞬間に声をあげ、表彰台の最上段に登って君が代を聞く角田裕毅を、山本雅史ホンダF1マネージング・ディレクターも、感慨深げに見上げた。
これで角田裕毅は、シリーズ3位に付け、スーパーライセンスを引き寄せ、F1へのステップアップの準備が整った。
本家のザヒールGPで、レッドブルのアレキサンダー・アルボンがQ2落ちを喫して2021シーズンのシートの危うさを高めてしまったことで、角田裕毅のF1入りがさらに濃厚になった。
アルボンが抜けたレッドブル・レーシングには、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダからピエール・ガスリーが昇格することが確実で、ガスリーが抜けたのアルファタウリ・ホンダのシートを角田裕毅が引き継ぐことになるはずだ。
[STINGER]山口正己
photo by FIA F2