メルセデス2021登場!!
メルセデスが、2021を戦うW12を発表した。2021年F1GPは、2022年に先のばしされた変更を前に、2020年の車両規則を踏襲するものだが、W12は細部が洗練され、さらに戦闘力を高めていると考えられる。
主な変更点は、フロアの見直しと、ボディ両端やウィング類の気流の剥離部分の調整。各部に観られるギザギザの切り込みが、徹底した作り込みを物語っている。
また、当然のことだが、車両とパワーユニットの最低重量が増大した分を取り戻すために、細部の見直しが測られている。
メルセデスF1チームは、2020年に17戦13勝で77%の勝率を記録したが、これを継続すると24戦で18勝してしまうことになる。とはいえ、メルセデスはすでに完成の域にあったのに対して、改善の余地が多かった他チームとの差はグッと縮まるはず。特に、開幕直前まで公表を控えているフェラーリが、大きく進化しているという噂もあり、レッドブルも、空力の魔術師アドリアン・ニューウェイが隠しているはずの、特にフロント周りの“秘策”がどうなのか、ますます気になってきた。
【STINGER】山口正己
photo by Merceds